三宅島をマン島に? | ミスプロの海外競馬

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かなり古い話になってしまいますが(今年のはじめごろ)、個人的にものすごく興味を持ったニュースがありましたので、紹介します。
東京の三宅島でマン島TTレースのようなオートバイレースを開催しようと言う話です。

 

私にとってイギリスと言う国は、競馬と博物館と自動車レースくらいしか興味の対象がないのですが、1番興味があるのが、マン島です。 場所はイギリス本島とアイルランド島の中間に位置する小さな島で、イギリス領でありながら独立国で、島独自の通貨を持っています。 なぜ有名かと言うと、島を周回する道路を封鎖して年に一度、オートバイレースが開催されるのです。 それが、マン島TT(ツーリング・トロフィー)レースです。
あの世界の『ホンダ』も、創業して最初の目標がマン島TTレース制覇でした。

 

今度イギリスへ行く機会があれば、ぜひともマン島に足を向けてみたいですねえ。
レースのみならず、何かアンティークのお宝があるんじゃないかと密かに思っています。

 

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噴火によって長期間全島避難を余儀なくされていた三宅島。 今でこそ噴火も収まり島民が戻りつつあるが、三宅島の産業はなかなか復興せず、中には生活が成り立たないとして帰島しない人々もいます。 
2月1日で、全島避難解除から1年。 三宅島は様々な復興策を検討していますが、その中で何とも面白い案が浮上しています。 それは「世界に通用するオートバイレースを三宅島で開催する」というもの。 今のところまだ案でしかありませんが、実現したら相当面白いです。 三宅島でオートバイレースをやろうという案のきっかけは、東京都・石原都知事による発言。 知事は三宅島の村長に対し「三宅島は起伏に富んでおり、腕に自信のあるライダーにとっては魅力のある場所」と進言。 村長は大乗り気で「帰島直後は余裕がなかったが、今年こそ海外のレースを視察して参考にしたい」とやる気マンマン。  三宅島は来年度予算案でマン島への視察費を計上し、実現に向けて動き出しています。

 

さて、ここで「マン島ってなんだ?」と思う人もいるでしょう。 マン島とは、イギリス領土でありながら他の地方とは違った独特の雰囲気を持つ島。 マン島では「マン島TTレース」という伝統あるオートバイレースが開催されており、参加台数400台以上。 観客動員数約10万人と、F1にも負けないくらい大人気です。
コースは市街地とカーブが続く峠道60.7km。 マン島はこのオートバイレースのおかげで「ライダーの聖地」とか「ライダー伝説の島」と呼ばれ、元F1ドライバーのナイジェル・マンセルなどのレーサーや映画俳優、ミュージシャンが数多く住んでいることでも有名です。

 

よって三宅島の村長は三宅島でレースを開催するお手本として、マン島を視察しようとしているのです。 いいですねぇ。実現に向けては色々と困難があるでしょうけど、もし実現したら産業復興にはもってこい。 産業復興どころか、新たな日本の観光地として発展するかもしれません。 何にしても久しぶりに「夢」のある話。 楽しみです。
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