最近は初回限定盤と通常盤とで特典を変えて売り出す「複数枚商法」を嘆く邦楽ファンが多い。
私も最初はそう思ってたんだけど、ちょっと待ってくれ。
まず、CDが昔ほど売れない。
そして、それ以上にCDをデッキに入れて聞いてる人はどれぐらいいるだろうか?
たとえCDを買ってきてもパソコンに取り込んでウォークマンかiPodに移し変えて聞く人が多いんじゃない?
へたすりゃ、CDさえ買わずに音楽配信でデータだけを買うなんて事も多いし、「配信限定曲」なんてのもある。
じゃあ、CDなんて要らないじゃないか?と思うんだが、現実にはまだそこそこ売れてる。
私なりに考えると、CDにはアーティストグッズの要素が大きいんじゃないかと思う。
まず、デザイン。どんなに売れないアーティストでもデザインには細部にまでこだわっている。
AKBやSKE、モー娘。だとそれこそジャケ買いされてるみたいだが、アーティストも例外ではない。
この私も、CDのジャケットを見てファンになったアーティストが何組かいる。
それに、最近の流れとしてどんどんアーティストがファンとのふれあいを打ち出している。
イオンモールみたいな大型ショッピングセンターの吹き抜けスペースでよくライブをやってる場面にでくわしませんか?
5曲ほど歌って、CD即売会&握手会をするのが通例で、それが楽しみで足しげく通うようなもんだ。
最近では、GARNET CROWや岡本真夜といったビックアーティストも握手会、もしくはハイタッチをやるようになった。10年前ならまず考えられなかったことだ。
サインは無理だとしても1m以下の距離に近づけるので、ファンとしてもとてつもない緊張感である。ましてや、SKEみたいにいつでも会えるアイドルっていうわけではなく、雲の上の存在としてみてきたのだ。緊張するなという方が無茶というものだ。
もちろん、ライブでなら同じ空間にいるから近い存在として見られそうだが、実際はステージと客席の間には鋼鉄のように硬い透明の壁があるんですよ。
うーん、考えれば考える程、アーティストとアイドルとの垣根などないんじゃないかと思います。
YUIちゃんも今でこそ雲の上の存在だったが、お客さんとの距離が近いストリートライブをやってたわけだし、宇多田ヒカルみたいにTwitterでファンと意見交換をする...
もうすでにアーティストは「人間宣言」をしたのかも知れない。