stayhomeの時間。
少しだけお味噌のことを知る時間に頂戴できればと思い、
みそソムリエの本棚として、書籍からお味噌を見ていく記事を投稿させて頂いています。
よろしければお付き合いください♡
『義農味噌』
義農とは、農業に信念を持ち百姓の手本と称賛された一人の農民「作兵衛」を表した言葉。
餓死者が一万2千人と言われた享保の大飢饉(1732年)。
作兵衛は枕元にある麦俵を一粒も食することなく、次の世代の命のためにと遺して、餓え死にしたと伝えられている。
一粒の種子が来年には百粒にも千粒にもなる。
わずかの日に生きるためだけに食してしまって、どうして来年の種子が出来るでしょう。
自身を犠牲にして多くの人の命を救うことができれば私は本望です。
農業と言う生業に誠実であろうとした作兵衛。
麦種を遺すことで多くの人々の命を救った。
後に作兵衛の功績を後世に伝えるために、松山藩8代藩主、松平定静は彼を「義農」と称え、碑を建立したと言われている。
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その精神を味噌で伝える伊予のギノーみそ。愛媛県の麦味噌です。
脈々と繋がってきた農業と命。
命をかけて後世を守ってくれた作兵衛を想うと、
渦中、何を大事にするべきか、どうあるべきか、をしっかり考えた行動をしなくてはと気が引き締まります。