味噌を伝えるワケ~東日本大震災から9年~ | みそ汁のある食卓

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秋田県大館市で食育教室を主宰しています。
3兄弟を育てる食育指導師・みそソムリエakikoのブログです♪

 

あれから9年の月日が経ちました。

東日本大震災は、母親としての私に「大きな気づき」と「小さな行動」を与えました。

 

 

大きな気づき、それは

「何があっても生き抜ける」心と体を育てる。

これが私の子育ての柱と、子育ての本質を見つめ直したこと。

 

 

小さな行動、それは

一人でも多くの子どもたちに

「何があっても生き抜くこと!」と伝えること。

そのためには今をどう生きるかを問い続けること。

 

 

小さな行動はその後、

幼稚園みそ造り教室や、小学校でのみそ汁教室という形で、8年続く出前授業となっています。

 

 

 

なぜ味噌なのか?

なぜ味噌で「生き抜くこと」を伝え、「どう生きるか」を問うているのか?

 

 

そう聞かれることがあります。

 

 

 

詳しく説明すると長くなりますが、

それをあえて簡単に言うなら、こんな感じです。(いや、結局長くなるのですが・・・笑)

 

 

生き抜く命を支えるのは食。

その食を深く掘り下げ学んでていくと、

 

味噌は、単なる調味料なのではなく、

日本の歴史の中で、有事の時こそ「薬(いや、宝かも)」のようなものとして大切にされ、だからこそ、その存在を絶やすことなく繋いできたことを知りました。

 

味噌は私たち日本人にとって日常を支えるものであると同時に、

有事の時こそ、その力を発揮するものでもあったのです。

 

つまり、味噌のことを改めて知るということこそが、生き抜く力を支える武器となる!

そう確信したからなのです。

 

 

昨今、新型ウイルスが世間を騒がせています。

東日本大震災から9年、まだまだ人の心も含めた復興には時間がかかるでしょう。

 

地球温暖化の影響なのか、大雨や雪不足がありました。

地震大国である我が国では、30年以内に訪れると言われる大地震と背中合わせの日常です。

 

 

一方で、

テクノロジーの進化は目まぐるしく、5Gの到来にワクワクが止まりません。

様々なものがネットにつながり、働き方や生き方が自由な方向にシフトしつつあります。

 

国際化が進み、世界を視野に入れた夢の叶え方が出来るようにもなりました。

 

 

進化に心躍らせ、夢を膨らませる中で、目に見えぬ不安も付きまとう。

 

 

そんな世の中を生き抜くためには、

何があっても「大丈夫!」と信じられるものが体のド真ん中に無くてはならない。

 

いや、あったらきっと生き抜ける。あって欲しい。

私はそう思うんです。

 

 

「大丈夫!」そう強く心を支えるもの

皆さんの体のド真ん中にはありますか?

 

 

 

 

そう。

確かに私のように、

体のド真ん中の「大丈夫!」を味噌が支えることもあるでしょう。

 

でも、「大丈夫!」は、正直、人それぞれ。

それが味噌であることを強要するものではありません。

 

 

私にとって味噌を伝えることは、

その歴史や栄養価、アイデンティティーを通じて、

皆さん一人一人に「今をどう生きるか」を一緒に考えるための道しるべみたいなものなのです

 

 

つまり、

味噌を通じて、多くの人に自分自身に問うて欲しい。

 

「大丈夫!」が体のド真ん中に備わっているかを。

自分にとっての「大丈夫!」は、何だろうか?と。

 

 

 

「何があっても生き抜くこと」

そのために「どう生きるか」を今こそ考えることが、

 

トイレットペーパーや食料の買い占め、

フェイクニュース、

感染者探し、

 

など

 

 

人や社会が貧しくならないための予防策につながったら良いなと。

 

 

日本人とは、長い歴史の中で他国の文化をも日本固有のものに変換しながら

多くの戦いや飢餓、自然災害を乗り越えてきた実力派民族でもあります。

 

そのことを改めて教えてくれるのが、味噌です。

 

 

 

幼稚園児の心に「味噌」がいつまでも刻まれるように、

ダンスやエプロンシアターの演出に力を入れています。

 

みそ造りを終えた後は、園児と「考える」「伝える」の約束をします。

 

 

小学生には、みそ汁を通じて「今」「足元」を大切にして欲しいという

授業をしています。

 

 

 

東日本大震災をキッカケにスタートした「小さな行動」は、

単に食としての味噌を広めようという趣旨ではないため、子育て中のパパやママ、地域の方がその想いを強く持って子どもたちと一緒にみそ造りをしています。

 

 

日本で育つ子どもたちが、日本固有の実力を身につけて世界に羽ばたけるよう、

これからも可能な限り、子どもたちとみそ造りをしていこうと思っています。

 

 

いつでも仲間になってくれる方を募っています♡

子どもたちの未来を一緒に応援してくれる方、是非私も!と思ってくださる方、

ご連絡を心からお待ちしております!

 

 

 

みそ汁プロジェクト

misoshiru.akita@gmail.com