6時半から始まる給水に、
1人、車で出掛けた。
近くのコンビニに寄ってみたが、
500ml缶入りファンタ グレープが数本と、
無糖ブラックコーヒー数本、
瓶入りザーサイしかなかった。
私の前に並んだ人は、そのファンタを5本買った。
その前の人は、ネコ缶を3個買ったようだ。
私はファンタ2本と、ブラックコーヒー1本だけ買った。
24時間セルフのガソリンスタンドにも行ってみたが、在庫あるはずもなくお休み。
ここなら、いつものカードが使えるけど、
現金を下ろしていなくて、残金が乏しいんです。
10日の木曜日が給料日で、
10日の木曜日が給料日で、
11日の買い物ついでに下ろす予定が、
そのまま被災。
仕方なく給水所に行き、1人5リットルなので、1.5リットルのペットボトル3本と3分の1だけもらい、帰宅。
カセットコンロにヤカンをかけ、
もらった水を入れてお湯を沸かした。
冷蔵庫に残っていた1人分のご飯を、
3人で分けて鮭の瓶詰めブレークをかけて、
お湯をかけて食べたりもした。
また毛布にくるまり、ラジオを聞く。
窓から誰か来るのが見え、
(停電でチャイム鳴らない)
出てみると、ガス会社の人だった。
ガスの復旧を知らせてくれたが、
うちはボイラーのみガスで、
電気が来ないと使えないんです、
と言うと、気の毒そうな顔をされた。
外水道なら、水が出るかも知れないですよ、
とその人が言うので、一緒に外に出た。
その人が、不凍栓を開けて蛇口をひねってみてくれたら、感動!少し弱いながらも水が出る。
ありがとうございますとお礼を言い、
物置からバケツを出して、汲めるだけ汲んだ。
お風呂に半分位まで、娘と2人でリレーした。
いつでも少しずつなら出るからと、
安心していたら、午後にはもう出なくなっていた。
でも、誰にでも教えて歩いたわけじゃなくて、ガスの復旧を知らせていただけだから、
でも、誰にでも教えて歩いたわけじゃなくて、ガスの復旧を知らせていただけだから、
たまたま聞けた私はラッキーだったんだと思います。
お風呂に半分の水でも、トイレを流せるのは本当に助かりました。
お風呂に半分の水でも、トイレを流せるのは本当に助かりました。
気持ちがちょっとでも軽くなりました。
昼は何を食べたのか、記憶がありません。
昼は何を食べたのか、記憶がありません。
お煎餅やクッキーなどを食べたのかも…
夜になり、またコップロウソクを灯し、
ペンライトの明かりで夜ご飯。
残った小さい焼おにぎり、たった4個。
残った小さい焼おにぎり、たった4個。
鍋にお湯とほんだしと酒少し入れて、
おにぎりを崩して雑炊に。
卵2個を溶いてとじて食べた。
久しぶりにお椀に入れたご飯が、
美味しいと好評だった。
私は買い置きの発泡酒や酎ハイを毎晩飲んだ。
私は買い置きの発泡酒や酎ハイを毎晩飲んだ。
余震が何度もある中、よく眠れるので、良かった。
真っ暗な夜も3日目…いつまで続くのか、ため息をつきながら、少ない水で歯磨きをして、またペンライトとロウソクと、ラジオで寝ていた。
そんな諦めの夜、突然、電気が復旧したのだった!
て、テレビ!
灯りのスイッチ!
「やったー」
拍手する3人の笑顔。
うれしい瞬間だった。
昼夜も休みなく、復旧に尽くされた東北電力の方々へ、感謝。
そして私は、洗うようにあっさりと米を研ぎ、翌朝のご飯を炊飯器に予約した。
電気のありがたさ。
いつもの、当たり前の、そんなことが、
たまらなく嬉しかった。