俺の本棚~面白いッ書 第699回

令和6年9月3日

兵庫県・斉藤知事(46才)に対する百条委員会での証人答弁は、パワハラを決して認めないノラリクラリで、コイツは、至極、頭のイイ奴だ、と思わさせるモノである。 まったくその悪智恵に恐れ入る。 しかし、真実を話さなければ偽証罪という刑事罰を与えられるにしては、必ず、アトからシッポを出すリスク満載の答弁である。 ・・・これからは、最早、パワハラだの、おねだり疑惑だの、という局面を飛び越えて、「一死を以て抗議する」と自殺した告発者・渡瀬県民局長に対する、プライべートな秘密に突け込んだ脅迫罪、守らなければならなかった公益通報者保護違反罪である。 その筆頭格の片山副知事が(早々と辞任して、知事を守れなかった、とウソ泣きの辞職会見、ネットでは退職金を取り戻せ!と姦しい)百条委員会の証言台に立つ。 録音されていた渡瀬局長を脅迫している音声は、まるで893そのものであるらしい。 脅迫罪の立派な証拠である。 同じく証人に立つ、知事の取り巻きだった、原田産業労働部長(コーヒーメーカーを受取り、それが知られると慌ててメーカーに返却した、というが、返せばイイという開き直った態度が許されている)、井ノ本総務部長(県職員だった奥さんに大甘な人事異動を斉藤知事が行った)、小橋理事(遺児育英資金の募集を阻害した)、等々、度を越えた忖度振りも明らかになるだろう。 頭が腐れば下々も腐ってくる典型的な事象である。 知事、副知事、部長、理事の計5人が刑事罰に問われ、家族ともども社会的に葬り去られる悲劇(もう、既に被害が及んでいるかも知れないが・・・)が、すぐそこに大きな口を開けて待ち構えている気がする。 また、当初、百条委員会の開催に強固に反対していた「維新の会」県議の、岸口みのる・増山誠もネットで非難され、更に大阪・箕面市長選で「維新の会」推薦の現役市長がダブルスコアで敗れると、即、斉藤知事擁護の立場を豹変させて、二人とも百条委員会で知事を罵るような尋問を続けていたのには呆れてしまった。 渡瀬局長の自殺にも彼らが絡んでいる、とネットで囁かれており、兵庫県警は渡瀬局長に対する恐喝事件として捜査しないのだろうか? 

 

今9月の議会で「不信任案」が提出されるので、この世論の前には「維新の会」も賛成するしかないだろう。 「不信任案」が可決されても、知事が辞任しなければ県議会が解散するしかなく、出直し選挙となる。 知事も維新の会の県議も、兵庫県民が当選させる筈も無いから、維新の会は必死に斉藤知事の辞任を迫るだろう。 更に、辞任したアトからは、刑事罰を問われる過酷な捜査が待っている。 県職員がふたりも死んでいるのだ、知事を始め4人の取り巻き、そして維新の会の2人、その罪は絶対に許されない。 クビを洗って待っていろ!とネットが大炎上している。 今週5・6日の百条委員会をじっくり観察しよう。

(以上、それぞれの過去の発言の映像と音声が再現される。 豹変の態度は直ぐバレる。 これらが映し出されるとヘタな事は決して口に出来ない。 それが高じると、虐げられた者の隠れ録音が表に出てくる。 札幌の長谷川岳の様にである) 

 

兵庫では二人もの死者が出て、札幌の長谷川岳参議院議員のパワハラを凌ぐ大事件であるが、同じパワハラ事件として、より鮮明に道民の頭に刻まれるであろう。 次回の参議院選挙で長谷川を当選させる筈がないだろう、と思うが、さて、どうだろうか? 選挙に落ちれば只の人、という格言を思い知るのが遅いと思う。

 

 

U内科から直木賞・万城目学の「八月の御所グラウンド」他、単行本一冊、文庫本2冊を借用した。 「俺たちの箱根駅伝」に続いて2度目の新刊である。 二回続けてのグッドタイミング、楽しみに読もう。

(ここ迄、1,500字越え)

 

令和6年(2024)9月3日(火)