俺の本棚~面白いッ書 第697回

令和6年8月26日

文庫本4冊購入。 堂場瞬一「オリンピックを殺す日」(単行本は2022年)、桜木紫乃「ブルースRED」(単子本は2021年)、宮部みゆき「きたきた捕物帖②子宝船」(単行本は2022年・・・ 実はこれを購入済みだった、失敗!)、佐伯泰英「助太刀稼業②もどき友成」(書き下ろし)、である。 Oさんから単行本2冊、下村敦「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」、堂場瞬一「鷹の飛翔」と、文庫本2冊、大沢在昌「標的走路」(ノベルス判1980年)、伊兼源太郎「残響」(単行本は2021年)を借用した。

 

PGAはプレーオフ第2戦(50人)。 松山は初日から一打差の2位と好調である。 ・・・何と、二日目が始まる前に腰痛で棄権とは! 残念至極。 ただ、年間ポイントは3位なので、第3戦(30人)の出場権はある。 年間王者2,500万ドル(37億円)のチャンスは残されている。 やってくれ! ・・・第2戦は38才のキーガン・ブラッドリーと44才のアダム・スコットが、一打差の最終組で廻ったが、共に72のパープレーでワンツーフイニッシュだった。 50位ギリギリで潜り込んできたブラッドリーの優勝に天晴れ! 優勝2,000ポイント(360万$)で、松山に次ぐ年間ポイント4位で最終戦に臨む。 アドバンテージは1位・10アンダー、2位・8アンダー、3位・7アンダーで スタートする4日間勝負である。 見応え充分、世界のトッププロの技術、楽しみである。 

 

LPGAはイギリスでメジャー戦、日本人19人。 ・・・西郷真央、岩井明愛、川崎春花、佐久間朱莉、河本結、大里桃子、勝みなみ、畑岡奈佐、古江彩佳の9人が予選通過。 吉本ひかる、小祝、西村、竹田、笹生、岩井・千、山下、鈴木、渋野、桜井の10人が予選落ち。 ・・・西郷・岩井が7位タイ(236千$)、大里22位、河本・勝29位タイ、古江・畑岡37位タイ、川崎55位、佐久間60位だった。

欧州ツアーはオランダで川村が一人。 ・・・ 予選落ち。

 

日本男子は福岡で。 道産子は片岡、植竹、鳥海の三人。 ・・・3人とも予選落ち。

女子第24戦は苫小牧で8人。 内田、山田が予選落ち。 ・・・政田夢乃、宮澤美咲が首位に2打差の4位タイだった。 惜しい! 菊池42位 以下吉本、阿部、成澤は下位に沈んだ。 桑木志帆・21才が今季初優勝に続き2勝目、お見事! 

 

岡本さとる「取次屋 栄三」(図書館から借用、2011年文庫の新装版)

40過ぎの大工の安五郎が酔って一両を騙し取られたのは、半吉と言う若者だった。 偶然、そいつを見付けてアトを付けると、何と、16年前に、無茶して別れたおちかの子で、我が子・安吉だった。 宇悪人に突き出す事も出来ず、このままじゃ悪事に手を染める野郎になる、と心配した安五郎が、栄三郎と新兵衛に頼み込み、二人が白般若・赤般若に扮して安吉を捕らえ、死ぬほど恐怖を与えて、今後二度と悪事に手を染めるな、騙し取った安五郎に詫びを入れ、月二回、50文ずつ返しに来るよう約束させた。 全額返却するには4年間、間もなく一年になるが半吉は悪事に染まることなく過ぎており、元妻のおちかも理由は知らぬが、真面目に働くようになった息子に内心ホッとしていた。 ・・・さて、これがどうなって行くのか?

 

17才のおしんが大川橋から身投げした。 役者に騙されて弄ばれたンです、と親友だったおよしが栄三郎と新兵衛に訴える。 河村文弥という名前も聞き出した。 しかし、栄三郎は仰天した、その役者は本名を岩石大二郎と言って、以前は何くれとなく面倒を見ていたのである。 無垢な娘の心を弄んだのなら許しがたい、と会いに行った。 大二郎!と呼び上げると、ギョッとした顔で昔の兄貴分を見る。 事の事情を話すと、わたしには全く身に覚えが無い事です、といきり立った。河村文弥は今、3代目。 もしかして2代目じゃないか?という事で、破門された2代目、本名・平助を捜すことにした。 ・・・さて、どう成敗するのか、取次屋栄三の面目躍如の活躍であった。

(ここ迄、第一話と第二話、第四話迄続く結構な読み応えであった。 13年も前の作品とは・・・という気持である)

 

(ここまで、約1,800字)

 

令和6年(2024)8月26日(月)