俺の本棚~面白いッ書 第641回

令和5年10月15日

U内科から単行本4冊借用。 図書館38回目で単行本1冊と文庫本1冊借用。 計6冊である。

図書館からの浅田次郎「三人の悪党 ①きんぴか」(文庫本)は、初版1992年という古さであるが、その後、四つの出版社が計19冊も刊行したらしい。 ②③巻もある人気の1冊である。 今年になって、①②③巻が新装なっての発売であった。 借りた①が面白かったから、②③巻は買う事にした。 同じく、河崎秋子「介護者 D」のDとは、札幌南区で学習塾を経営していた父が秘かに塾生をランク付けしていて、実子の妹・美紅はAランク、主人公の琴美(今、30才)はDクラスだった。 妻を亡くして独り暮らしだった父が軽い脳梗塞に倒れ、脚が不自由になってしまい、東京で契約社員になっていた琴美にSOSがあり、止む無く介護に戻った物語である。 優秀だった妹はアメリカに渡り、今はシングルマザーとなって、秘書の仕事を熟しながら5才の息子を育てている。 愛犬のオスのトトも認知症気配から粗相を繰り返すようになり、琴美は二件の介護に追われるようになった切実な展開が繰り広げられる。 

 

 

日本女子第30戦の道産子は、小祝さくら、菊池絵里香、内田ことこ、阿部未悠、宮澤美咲、田村亜矢の6人。 小祝がトップで予選通過、菊池も続いたが、アトの4人は予選落ち。 ・・・小祝はtoday+3と崩れて10位、1位タイで出た森田遙が-2と伸ばして6年振りの2勝目だった。 菊池は35位。 これで28勝2敗、日本女子は此の儘行くのでは?

男子の道産子は、片岡尚之、植竹勇太、安本大祐の3人。 片岡だけが予選通過。 ・・・片岡は41位に終った。 逆転優勝したのは稲森佑貴、「世界一曲がらない男」の異名通り、today-6と伸ばしてのツアー5勝目だった。

PGAは小平智だけだったが予選落ちした。

LPGAは西村優奈、渋野日向子、勝みなみの3人。 渋野が予選落ち。 ・・・西村13位(28千$)、勝は29位だった。 渋野は絶不調、此の儘だとシード外となってLPGAでは生き残れないだろう。

欧州ツアーはイギリスで、比嘉一貴、川村昌弘の2人。 川村が予選落ち。 ・・・比嘉は67位に沈んだ。

 

 

浅田次郎「三人の悪党」(図書館から借用の文庫本)

三人の悪党の一人は、敵対する組の親分を射殺して、13年の刑期を終えて出所した「ピスケン」こと、39才になった坂口健太、出所の時には組の親分を始め、全員が並んで出所祝いをしてくれるだろうと思っていたが、出迎えてくれたのは冷たい北風だけだった。 二人目は自衛隊の湾岸戦争派遣に反対し、単身クーデターを起こして自殺未遂した「軍曹」こと大河原勲、三人目は大物政治家の収賄の罪を被った大蔵官僚出身の元政治家秘書、「ヒデさん」こと広瀬秀彦である。 そこに定年を迎えた向井刑事が絡んでくる。 「マムシの権左」の異名を持つ向井権左衛門である。 「ピスケン」の「ガラ受け」となっていたり、三人の真の裏事情を薄々感じて居る人物で、曰くつきの古いビルのワンフロアーの居住空間に三人を寄せ集めて、→オレはおめえらの生き方をちゃんと考えている、このままじゃ気が済むめえ、恨みを水に流すなんざァ、褒めた事じゃねェ、恨みってのは、生涯、岩に刻んでこそ男だ、と諭すのであった。 三人を陥れた巨悪に挑むタッグを組んだ「悪党」の意味は? 

 

 

Oさんから借用した単行本、吉川英梨「桜の血族」はリンチの描写が凄まじい。 女性作家と思えぬほどの残虐性である。 父も夫もマル暴刑事であったが、夫が襲撃されて半身不随となった。 妻の誓(セイ)は結婚して女マル暴を辞めたが、復職を願う。 桜とは警察組織のことであろう。 その血族、には深い理由があった。 暴力団に取り込まれて情報を流すようになるのを「闇落ち」と言う。 誰が闇落ちになったのか、驚くべき結末が待っていた。 

同じく、相場英雄「サドンデス」は、大金を持つ富裕層が仕掛けた命のゲームに、何も知らずに乗せられた21才の理子が、貧困の生活から裕福な生活へよじ登って行くサマがSNSに投稿されると、それを嫉む、今はどん底に落ちた、かってのエリート達が、理子は色仕掛けで伸し上がっていると非難し、制裁を加えようと殺意を溜めていく。 「成り上がるか、死ぬか」 壮絶な結末が待ち構えていた。

 

 

ゴルフ日本男子は「日本オープン」のメジャー戦である。 道産子は片岡尚之、植竹勇太、安本大祐、和田七星、小村優太の5人である。 和田と小村が予選落ち、植竹3位、片岡、安本は20位で予選通過した。 たいしたモンだ。 ・・・何と! 欧州ツアーの常連の岩崎亜久竜が優勝! 4,200万円をゲット。 石川遼が肉迫したが2位に終った。 残念! 片岡10位(304万円)、安本18位、植竹36位だった。

女子第31戦(3日間)の道産子は、小祝さくら、菊池絵里香、阿部未悠、宮澤美咲、内田ことこの5人である。  ・・・阿部が1打差の2位で予選通過、内田も菊池も続き、何と、小祝と宮澤が予選落ち。 ・・・最終日は雨天中止で、前日の首位だった19才・櫻井心那が優勝。 一打差の2位だった阿部は、やりたかった、と残念そうだった。 内田13位、菊池28位だった。 10代で4勝目は宮里藍、畑岡奈佐に続く史上4人目である。 恐らく5勝目も目前のような気がする。 大物予感、大である。 これで29勝2敗、日本の快進撃が続く。

PGAは日本選手ゼロ。 LPGAは80人限定で中国で行われ、畑岡奈佐、渋野日向子、勝みなみ、西村優奈の4人。(古江彩佳は大会ホストとして、日本でプレー) 西村8位、渋野・畑岡41位、勝は63位と冴え無かった。 欧州ツアーはスペインで、比嘉一貴、星野陸也、川村昌弘の3人。(久常涼と岩崎亜久竜は日本でプレー) ・・・3人ともCUTとは残念ながらも情けない。

 

毎日の道新朝刊の小説は途中で読むのを辞めた。 人生初めての事である。 架空日記とかがあって抵抗感が働いてしまった。 他人はどうなのか、とても気になる。

 

(ここまで、2,500字越え)

 

令和5年10月15日(日)