令和5年(2023年)8月14日  第631回

PGAはプレーオフ第1戦(70位以内)、ポイントランキング57位で入った松山は、第1戦を16位(31万$)で終え、ランキングは47位にアップして、来週の第2戦(50位以内)の権利を得た。 ナイス! それよりも驚いたのが優勝(360万$)した43才のルーカス・グローバーである。 追い付かれてプレーオフになっての優勝で、42才のタイガーウッズの年長記録を破った。 グローバーはレギュラーシーズン最終戦で優勝し、ランキング119位から一躍49位にアップして滑り込みの第一戦、更に二週連続の優勝! 驚愕の天晴れ!である。

 

LPGAはイギリスでメジャー戦の全英女子オープン、日本人は過去最多の16人だったが、予選通過は、勝みなみ、畑岡奈佐、山下美夢有、古江彩佳、西郷真央、桜井心那、吉田優利、西村優奈、川崎春花、岩井明愛の10人で、渋野、笹生、岩井千怜達は予選落ちした。 ・・・畑岡、岩井が12位タイ(147千$)、山下、勝、古江、西村が21位タイ、西郷、吉田、櫻井、川崎(最下位)は下位に沈んだ。

 

日本女子第23戦の道産子は、小祝さくら、菊池絵里香、宮澤美咲、阿部未悠、内田ことこの5人。

全員が予選通過した。 道産子のレベルが上がって来たのかナ?  ・・・23才・菅沼菜々が初優勝、今季7人目の初優勝である。 持病の「広場恐怖症」を克服した優勝と聞いて、そんな病気がある事を初めて知った。 大勢の中では怖くて何も出来ないから、飛行機は勿論、電車・バスも駄目で両親の運転で日本中を走り回っているという、その走行距離年間5万kmと言うから凄まじい。 地球一周4万kmをオーバーする驚愕の距離である。 両親に心から感謝であろう。 橋の無い北海道と沖縄の試合には出られないと言われて、初めて北海道は車両陸路が繫がっていない事を思い知らされた。 世の中にゃ、うっかりと併せて、知らない事ばかりである。 プレーオフで破れた20才・神谷そらは驚異的な、today-11、-6と追い上げたスコアだった。 今季2勝目を逃したが、20代前半世代の力量を思い知らされる女子ゴルフ界である。 小祝が5位(390万円)、宮澤13位、内田20位、阿部24位、菊池49位だった。 これで21勝2敗(この2敗の韓国人は、全英女子オープンで3位に入賞した、たいしたモンだ)

 

LPGAは夜中のテレビ放送、PGAは早朝からのテレビ放送でこの四日間、碌に書き込む時間が無かった。 そんな中でOさんから借用の単行本2冊を読了、堂場瞬一「鷹の惑い」は、30年前の事件で海外逃亡していた極佐の最高幹部が仙台で発見され、身柄の移送を担当していた公安一課の海老沢刑事は、逮捕された男が新幹線内で隠し持っていた毒薬を飲んで自殺した。 警察官人生最大の痛恨の失敗を犯した。 更に、代議士秘書が殺害されて、実はこの二つの事件は地下水脈で繋がっていた。 上司の叱責もなかった海老沢に下った極秘の特命捜査、事件の様相は一変する。

太田愛「未明の砦」は、世界のビックな自動車メーカーで働く非正規工員の壮絶な労働内容と非人間的な扱いが描写されている。 社長は財界のトップであり、政治家への政治資金を武器に議員を手玉に取り、あまつさえ、その力を悪用して公安警察を悪意を持って動かす。 そんな中で正規行員が亡くなっても、非正規工員が亡くなっても労災の認定をさせない会社の方針による工場長の仕業が表出してきて、四人の非正規工員が立ち上る605ページの長編である。 二冊ともとてもじゃないが、ここに纏め切れる自信はない。

 

(ここまで、1,500字超え)

 

令和5年8月14日(月)