令和5年(2023年)6月12日  第616回

PGAは日本人ゼロ。 プレーオフ4ホール目、長~いイーグルパットを決めたカナディアンオープンの覇者は、カナダ人69年振りの地元選手だった。 天晴れ! LPGAは、古江、西村、勝、上原、野村の5人(畑岡、笹生は欠場、渋野は日本でプレー)。 西村、古江、野村、勝の4人が予選通過。 野村6位(44千$)、古江14位(27千$)、勝15位、西村30位だった。 欧州ツアーは、川村、久常、織西の3人。 織西だけが予選落ち。  久常27位(18千€)、川村32位だった。 

 

日本女子第16戦の道産子は、小祝、菊池、内田、阿部、宮澤の5人。 内田だけが予選落ち(そして、渋野も稲見も西郷も予選落ち)。 20才の岩井ツインの妹・千怜がコースレコードで優勝! 天晴れ! 道産子は阿部が健闘して8位だったが、小祝33位、宮澤と菊池は更に下位に沈んだ。 これで15勝1敗。 快調である。

男子道産子は、片岡、植竹、安本の3人が全員予選通過した。 安本、植竹が14位、片岡は66位に沈んだ。 プレーオフの末、25才・金谷を下した、中島敬太・22才の初優勝は立派! それにしても同じ4日間競技で、優勝賞金が男子は2,000万円、女子は2,700万円の格差が酷いが、どちらも、20才と22才という若手の活躍は頼もしい限りである。

 

 

札幌在住の、我が高校の同期生で毎年懇親会をやっていたが、コロナで三年間辞めていた。 今回、奈良市に住むKが、札幌に行くから今年はやらないのか、と要請があり、急遽、いつもの会場にしていた「K寿司」に確認すると、座敷は6月はもう空いていない、と言われて吃驚! 人気店だけにコロナの反動が押し寄せているのだろう。 思案の結果、最近行き出したスナック「S」のママに頼み込んで、ザンギ、卵焼き、枝豆、ハム、おにぎり付きの、呑み放題・歌い放題で5,000円で決めて貰った。 ママも、同じ高校の後輩だからお互いにイイ紹介になると思う。 上限14人、この空白三年間の人間模様もあるし、さて、何人集まるか? ・・・驚いた、大腸がんの手術をしたばかり・・・、脳梗塞の手術後、施設に入っている・・・、腰の手術をして今は杖をついている・・・、夫が亡くなって間もない・・・、夫の具合いが悪い・・・、法事と重なった等々、77才の身には様々なお断りの理由があった。

 

落語会は3回続けて欠席し、掘り炬燵席に座らせてもらえなかった回数と同じくなった。 落語会の終る時間に元会社の先輩・NさんとSさんとスナックを予約した。 その前に焼き鳥を、と思って人気店の「T」の開店17時に向うと、何と!若者が40人以上?も並んでいた。 土曜日のせいもあったのか、吃驚である。 そこを諦めて足を向けたのはネットで知った焼き鳥「U」、全くの期待外れであった。

 

図書館から借用した文庫本、誉田哲也「背中の蜘蛛」、U内科から借用した奥田英明「無理」上・下巻、今野敏「マル暴総監」、白川道「崩れる日 なにおもう」上・下巻、以上6冊を数日かけて読了したが、ここにUPする気力がない。 特にU内科のは、2000年初期の古いモノだったせいもあろう。 

 

文庫本3冊を購入、はらだみずき「やがて訪れる春のために」(単行本は2020年)、西條奈加「わかれ縁」(単行本は2020年)、赤松利市「アウターライズ」(単行本は2020年 この作者は62才でデビューした、元・ホームレスの路上生活者だった)

 

*赤松利市

1956年 香川県生まれ、2018年に大藪春彦・新人賞でデビュー。 20年経営していた会社を倒産させ、(経営破綻は自身の不徳の致すところ・・・、と本人が言っている) その後、復興バブルを当て込んで石巻市で土木作業員を三年半従事し、更に、南相馬市で除染作業員を一年半、その後、浅草でネットカフェ難民をしながら一年、都合6年間で書き上げた作品だという。 ・・・安達太良パーキングエリアに掲げられていた横断幕、「私達は頑張っています」の意味は、「私達は福島に留まって頑張っていますよ、事態が落ち付いたら戻って来て下さいね」という、原発事故から避難した人達に送られたメッセージだった。 復興作業に従事して、被災民の酷い状況を熟知していた赤松はそれを見て、泣いた、らしい。 物語は、東北大震災の10年後に又もや起きた巨大地震と大津波、アウターライズ型地震が起きやすくなった三陸海岸を、東北国独立というテーマが頭に浮かんできた瞬間であった、と述懐している。

・・・恐れ入った。 とてもホームレス経験者とは思えない。 デビューする前からの、6年もかけての大作である。 どんな頭脳なのか、と驚愕する。 最近作をもう一冊買ってみよう。

 

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令和5年6月12日(月)