令和4年(2022年)11月7日 第566回
行き付けのススキノのスナック「M」が今年で店仕舞いするとMから聞かされた。 我々と別な仲間と行った時に打ち明けられたらしい。 3,000円で飲み放題、歌い放題、結構な摘まみ付きの店が無くなるのは我々年代にとっては一大事である。 ママに電話すると、「こんな景気だし、コロナだし、私も年だし、そろそろイイかなァ、と思って・・・、そちらの奥さん、跡継ぎどうかしら?」と言われてしまった。 残念! しょうがない、落語仲間のオバちゃん達を誘って、S先輩と今年中にアト2回は行かねばならない、と打ち合わせした次第である。 名残を惜しんで自分一人でもアト3回~4回は行くと思うが・・・。
Mといつものタイヤ交換でK社長のお世話に相なった。 家内が、→いつもこれだけお世話になってるんだから、これを持って行きなさい、と虎屋の羊羹を持たせられた。 奥さんから丁重に礼を言われた。 今回はいつもの蕎麦ではなく高級品ばかりの回転寿司を所望して、3人で凡そ一万円のご馳走に与った。 旨い! 有難し!
日本で開催中のLPGAは3日目迄首位だった上田桃子がtoday+2と崩れ、29才・イギリス人にtoday-7のBIGスコアで逆転された。 LPGAツアーでの初優勝というから立派である。 上田は無念! しかし、もう一人today-7と追い上げた永井花奈が2位(182千$)に入ったのも立派! これで35戦中、31勝4敗、それにしても普段LPGAで闘っている、渋野・64位、笹生・51位、畑岡・28位とは何事か! 辛うじて古江・5位だけが合格か、と情けない。 男子プロは、上位6位までが日本人であり、気分はゆったりと安心して観戦出来た。 29才・堀川未来夢が優勝! 22才・河本力が一打差まで肉迫していたのは見応えがあった。 31才・石川遼が予選落ちだったから、男子も確実に世代交代が進んでいる、これで女子並みに人気が出てくるとイイが・・・。
図書館から借用の、伊集院静「ミチクサ先生」(下巻)は、夏目漱石(金之助)の生涯小説であった。 ミチクサとは、鹿児島、鎌倉や熊本を初め千駄木に到る迄、生涯の引っ越しが17回、小説家になる迄の数度の職業やイギリス留学等々の事を指している。 根岸に住む、大親友の正岡子規との心底から信頼・敬愛し合う交流、五高生徒の寺田寅彦は漱石に心酔し、実の兄弟以上の密着度合い、漱石がキヨさんと呼ぶ、妻・鏡子はイギリス留学前に長女、留学中に次女、帰国してから三女、四女、長男、次男、五女と実に7人もの子供を出産、健やかに育てた心強い良妻であった。 日清戦争の大勝利、そのあとの日露戦争の中での世論を織り交ぜてのストーリーが進む。 そして、漱石が朝日新聞社に就職してから小説を書かせた高浜虚子、初作品は「吾輩は猫である」、ライバル的な親友・森鴎外、漱石宛に送られてくる若い作家・芥川龍之介達の作品を、鋭い鑑識眼で評価されて佳い作品が続々と生まれて行った。 そして正岡子規と同じく喀血した漱石は1916年に没したのであった。 1905年の「吾輩は猫である」から僅か11年間で、「坊ちゃん」「草枕」「三四郎」等々の27冊と、未完の「明暗」を含め、生涯28冊の刊行となっている。
(ここ迄1,300字)
令和4年11月7日(月)