俺の本棚~面白いッ書 第778回

令和7年12月1日(月)

Oさんからた借用した新刊単行本、雫井脩介「犯人に告ぐ④ 暗幕の裂け目」を読了した。 自分で購入した文庫本「犯人に告ぐ③」の続きだったから、ストーリーがスムーズに頭に入ってくる。 こんな文庫本と単行本が連続するような事なんて珍しい。Oさんに感謝である。

・・・実に入り組んだ巨悪の事件である。 横浜市をIR都市構想に挙げて賭博観光地を実現させよう、というIT企業・AJIROの網代社長は、オレオレ詐欺等のウラ稼業で築いた巨額資金で、代議士・知事・市長を金銭をバラまいて当選させ、警察にも食い込んで県警本部長に取り入り、己の野望に立ち塞がる邪魔者は、子飼いの殺し屋に秘密裏に始末させる、というとんでもないワルである。 立ち塞がる県警特別捜査官・巻島は、それとは知らずに、AJROの「ネッテレ」から犯人に呼びかける、という壮大なストーリーである。

 

「T村ふるさと会」の同い年のN会長と、会の幹事であるS女史の経営するススキノのスナックを訪れた。 最初の会食の「小料理S」は、→現役の昔、アンタに連れてこられたナ、と言うが、まったく記憶が甦らない。 彼はスナックでは、→10年以上歌っていないから声が出ないかも?と言いながら8曲も歌っていた。 こっちも負けじと同じくらい歌って、10時前の帰還だった。 Nは両方とも気に入ったようだから、これからの機会に使ってくれたら・・・と思うが。

 

日本男子は高知県で。 道産子は片岡と植竹。 ・・・27才同志のプレーオフとなり、大岩龍一がツアー初優勝!(3,600万円)。 片岡は18位(240万円)、植竹は48位だった。 

 

女子は最終戦でメジャー戦。 選ばれた40人。 道産子は内田と阿部。 ・・・31才と23才のプレーオフとなり、年長の鈴木愛が優勝(3,000万円) ツアー22勝目である。 阿部未悠が3位タイ(900万円)、内田ことこは36位だった。

 

 

図書館から借用した文庫本、内館牧子「老害の人」(単行本は2022年)も読了。 85才の老人は妻を先に亡くして、娘夫婦・孫の高校生と同居。 孫娘は大病院の管理栄養士として働いており、家は出ている。 この老人は婿入りして、二代目社長として辣腕を振るい、家業だったトランプや花札を製造販売する「雀躍堂」を立派な会社に育て上げた。 三階建ての自社ビルも建てた。 更に娘に婿を迎え、後任の社長にしたアト、現役を退いて5年になる。 老害というのは、誰彼構わずに昔の自慢話を長時間、宣う事である。 同じ話を何回も聞かされる方は堪ったモノじゃない。 更に85才の周囲の老人は、孫自慢、病気自慢etcを振り撒き、聞かされる方の老害は積もるばかりである。 元社長は週二で会社に来るから、社員は勿論、時には顧客にまで自慢話が始まる。 新進気鋭の若い企業から、共に新しいゲームを開発しましょう、と新社長がやっと受注したアト、表敬訪問で来られた相手の30代半ばの社長と専務のツートップだったが、生憎、こちらの社長が外出だったので、たまたま出社していた前任社長に応対を頼んだら、そこでも自慢話を繰り広げ、かつ、損得抜きで付き合えば云々・・・と自説を披露続けた結果、後に、今回の受注を白紙撤回されたのだった。 弱り切った婿社長が妻に零すと、実の娘は、→止めて! 迷惑なの、と実父を諫めるが、そこから老害の逆襲が始まったのだった。

(実にいろいろな老害がある。 その迷惑を被る家族や会社、及び老人同士の自慢話が繰り拡げられる。 そして老害の逆襲とは? 結構な感涙シーンもあったし、それなりの読み応えだった)

 

元会社のエネルギー事業に関わった10人が旧交を温めた。 8人はまだ、70才前後と若いので、ゴルフの話が多かったが、年長2番目としては、ゴルフを辞めて満6年、散歩もしていないから最近は足腰に難儀している、と近況報告である。 年間180冊前後の読書を感想文に纏め、日記紛いの事柄をブログにアップして、認知症予防を図っている、とも報告した。

(ここまで、1,700字超え)

 

令和7年12月1日(月)