この頃、クライアントから尋ねられることが増えたこと。
それは、「人のためにと先に考えると、損することばっかり。良くないんですか?」
意見を伝えるのに、わたしも躊躇します。
良いか悪いか?という判断ではないと、わたしは思う。
少し前までは、そう即答していた自分を誇らしく思って生きていました。
でも、わたし自身も、疑問に感じることがあったからです。
人の良さを利用して、搾取している人がいることを感じる社会になったことを感じるからです。
そして、もしかしたら、わたしは嫌われることを恐れて、
自分が「NO!」と言えないだけなんじゃないかと、自信を失くしたからです。
何が正解か、不正解か。
若い人たちは、よくそういう判断をしようとして、苦しんでいます。
すべては正解であり、すべては不正解なのです。
と。わたしは、今年、自信をもってお話しできないことをたくさん経験しました。
そういう意味では、コーチとして進歩したのかもしれません。
答えは、相手の中にある。
自分の意見ではなく、相手の答えを引き出すために、自分の心が手放せたのかもしれないからです。
でも、どんなふうに考えたら、自分が自分らしくあれるようになるのか?
その基準を作りたい人にとっては、わたしの意見を聴きたいと思っているわけだから、
それは、あなたの心の望むままに・・・というわけにはいきません。
人のことを自分の事より先に考えられるのは、
優しさであり、愛の深さ、大きさであり、その人の品格の現れです。
人のためになることができるのは、その人の能力の高さであり、
技術の高さであり、知識の深さでしょう。
原点を見失うことなく。
自分らしさを感じて、進みましょう。
自分が少しでも気になること。
それが、自分らしさです。
無理して、自分のことだけに専念したり、優先しようと努める必要もありません。
問題があなた自身を大きく成長させる「種」です。
今は、芽が出ていなくとも。
今は、葉を広げていなくとも。
きっといつか・・・と信じられるのであれば。
自分を信じて、前を向いて進んで参りましょう。
さぁ、心を広げて。胸いっぱい、新鮮な空気を吸って
たのしい休日をお過ごしくださいね。