タイトル---能を以て不能に問う。第1315号 24.7.27(金)

 

 能を以て不能に問い、多きを以て寡きに問う。『論語』


〔意訳〕 才能がありながら、まだまだ足りないと思って才能のない人に問うてこれを補い、見聞は多くあるけれども、まだ足りないと思って人に尋ねる。

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〔コメント〕 人間何歳になっても学び続けなければならないと思います。それは識ることによって、楽しみが湧き、天の理もわかるようになるからです。そのことが健康増進と長生きに寄与するのです。


 物質史観に捉われた政治家諸氏は分からないだろうが、分かるように努力し政治家業に取り組んで欲しいものです。そういう天の理がわからない政治家は早晩叩き潰されるでしょう。

 なぜなら我が国は「大和の国」として、天地自然と人間の忠恕の精神性に恵まれているのだが、私心と金の亡者たちがいびつな方向へ導いて来た感が否めないからです。

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 小学5年の海江田愛美さんが、短歌をメールで送信してくださいました。ご紹介致します。

 この短歌は寺田一清篇『森信三のことば』を読み、短歌に詠んだものです。

 保護者の皆様にお願いです。本を読んで、中味を凝縮して短歌づくりをさせてくださいださい。内容が強烈に脳裏に叩きこまれてきます。「暁の学問館」は今日で108回になりました。その学んだものを和歌にしています。一日50首くらい詠んでいます。空手道は文武両道でないと意味がないのです。


. 海江田さんは、空手の舞も上手くなり、とても小学生とは思えない成長ぶりです。あなたはAKBに興味がありますか、と聞いてみたら首を横にふりました。極めて健全に育っています。

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人生はいかに泣いてもわめいても  

    取換えすことできないものだ

生きている間に不滅の精神を 

    確立したら良い人生に

ただ一回マラソン競争やってみる 

    勝敗の決終わりに決まる

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 私は次の短歌を返しました。

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乙女子と言えどこころの奥深く 人生挑む芯強さあり

世はまさに下剋上なり思えども 正義の子らよ国立て直せ

物よこせそしてバラマキ美辞麗句 その幸せは露と消ゆなり



タイトル---恭に難らずして。第1313号 24.7.25(水)

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 君子を待つは、恭に難からずして礼あるに難し。『菜根譚』第36章


〔訳文〕 君子に対しては、(その美点長所を尊敬して)、へりくだって恭しくすることはたやすいが、過不及のないように礼を尽くすという点がむずかしい。

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〔コメント〕 君子とは立派な人である、という意味ですが、へりくだって恭しくする必要はありません。堂々と一人の人間として対応すればいいのです。

 その態度に、君子と言われる人が意義・疑義を唱えたとしたら、その人は君子ではないということです。


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 連日、拙い和歌を詠んでいます。昨日は50種詠みました。

 昨日、空手道場で修行している小学5年の女児が和歌をメールで送ってきました。ご紹介します。

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早起きは自分の体健康に やればやるほど元気になるよ

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読書とは毎日読むと養分に 読書なければ衰えるなり


  (『森信三のことば』4.読書とは、参考。としてあります。)

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 上の短歌に対して、私も短歌を返しました。

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幼子が自ら短歌を詠む境地 

     晶子芙美子も微笑みており

勉強は自ら進んでやれるよう 

     心くばりし母の恩愛

空手舞魂魄とどめ舞うすがた 

     小五女児の意気の健気さ.

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保護者の皆様へ

 お宅でも短歌をお詠みになりませんか。『修身教授録』はじめ多くの難解な書籍でも、文言を凝縮して詠めば、強烈に頭に入ってきます。73歳の老人でも、忘れられないくらいのインパクトで迫ってきます。

 ひいてはそれが、青少年の非違行為、自殺問題等々を円満に解決してくれるのです。自殺してからでは遅いのです。学校の先生方では解決できないと私は思っています。

 夏休みの宿題もよいですが、それの何百倍の効果が大人になってから構築されてくるでしょう。

タイトル---其の言を行う。第1309号 24.7.20(金)

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 先づ其の言を行うて而して後之に従ふ。(『論語』為政) 29

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 君子は言わない先に、実際に実験・経験をして確認してから言うものである。これは常識ある人間なら当然のことであります。

拙歌を。


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謗る者謗るに任せ笑う人 嗤うに任せ象山はいう 692



タイトル---精神を収斂せよ。第1304号 24.7.16(月)


 精神を収斂せよ(佐藤一斎著『言志録』20)


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人の精神尽(ことごと)く面(おもて)に在れば、物を逐(お)いて妄動することを免れず。須(すべから)く精神を収斂して、諸れを背に棲ましむべし。方に能く其の身を忘れて、身真に吾が有と為らん。

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〔訳文〕 物事を処理しようとする時、それらに捉われ過ぎていると、その心が顔面に集中してしまい、外界の事物を追い廻して、まちがった行動をしがちになる。それだから、心を引きしめて、これを背中に住まわせるようにして、判断に誤りを起さないようにすべきである。物欲を忘れた我身になれば、その身こそ、外物に惑わされない本当の自分となる。(訳・筆者)

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 今朝の学問館は5名で賑々しく語り合いました。『幸福論』『言志録』『修身教授録』等々を学びました。お年を召された方は『言志録』をお読みになるようお勧め致します。元気がワイワイ出て参ります。

 70歳を過ぎると、自分で歳をとり、あの世への準備をする、なんと馬鹿げたことか、と本田静六氏は著書で述べています。同感です。

 私は、月・火・水・木と連続空手道の指導を予定しています。自らを鼓舞しなければならないと考えています。

 今朝の学問館で99回になりました。

拙歌を。

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満州国王道楽土の建設に 

日本謙虚に力与えれば 614

思わざる満州事変成功が 

建国病野心に点火す 615

永年に侵され発した内面は 

ることなく国家衰退 616

民族の精神躍動新たなる 

打開せ靖献の動 617

暗黒か恐怖時代避けるには 

の心起て上がれよと 618

ナポレオン星座の魅惑的ながめ 

がつくりし誰も応えず 619

志を立てて実績無しは恥を知れ 

に問い初心貫徹 599

性分の本然尽くせ職分の 

務め人間の世は 600

中才は肩書掲げ大才は 

だが小才肩書汚す 602

人は何故世に生まれしか分を尽くせ 

もあり天罰もあり 603

天命を知るは難し生かされて 

が解れば立派なる人 604

胖とは愛敬義理と怒りなき 

なくして世に尽くすこと 606

読書とは心の養分日に読まば 

自分はへたばる思え 609

名宰相深く観察してみると 

意味無常虚無感があり 593

人間の教育なるは出来不出来 

めて仕上ぐ人間の学 576

実践家読書で大観見識を 

活読心読という 571

 

タイトル---人の道とは謙虚であること。第1301号 24.7.12(木)


 驕慢を憎みて謙虚を好む、これ人の道なり『易経』 


 おごり高ぶっている姿は人から好まれなくて、控え目で素直な態度は人々から好感が寄せられる。これ、人の道である、というのです。


 ところが観念では理解していても、精神の汚れた者、性がてぶてしい者はえてして驕慢な態度をとるものです。『南洲翁遺訓』を改竄しようとして、逃げまくっているものその類でありましょう。これらは必ず、天が成敗するのです。

拙歌を。

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瑣末事を重大視して心痛む なんと多きかすぐれた人に 564

  それは必要以上に虚栄心が強いということです。

哲学の汝自身を知れという 虚栄ある人太き重荷か 565

逆境に遭遇しても天の理を 知れば勇気が湧いてくるなり 568

読書なき日々に生きたら世の事象 真の深さは気づき難きぞ 569

お辞儀とは己が相手に意を敬す 相手が己に敬するを云う 572

禅寺は脚跟下を照顧せよ 修行は己を自覚すること 573

世に処りて知己の主に遇い義に託し 心恩結ぶ会心の境地 575