misodo6のブログ -6ページ目

misodo6のブログ

「ゆめ・ひらひら」
散るために咲く花などない。と、
うそぶきつ、ふりむけば
かすみの空に、なみだひらひら
「ゆめ・ひらひら」




「ゆめ・ひらひら」

 この物語は、少年期を野球、映画、音楽に

 胸おどらせたメモリアルである。

  ー第一話『キャプテン』

さて・・、このはなしをはじめるまえに。

時計のリュウズを巻き戻さなければ

なりません。

・・・きりきりきり




ー大太鼓の連打、ブラバンの「狙い撃ち」




女子生徒の悲鳴、お手製のお守り。

放課後の図書館、詩集と軟球。


15歳、五分刈り、”すぶりだこ”・・。


眼の前に、肩で大きく息をする

背番号1は、幼なじみのオオタ。

背中に背負ったバックスクリーンには

キレイに7つのランプが点いている。

黄色2、緑3、赤2。


9回裏2アウト満塁1点差・・。

ちっちゃい頃から何度も

じょうだんでつくりあげた

シチュエーションに今、

僕らはつっ立っていた。




ーしかも、

中学最後の県大会決勝で、だ。


架空シナリオでは、

ここはエースのオオタ投手が

140キロの剛速球で

三振を取り、マウンドで

雄叫びを上げる、という

演出なのだが・・・。


オオタは、地元の

商業高校を受験する。

いわゆる進学校を受ける

僕とは最後の試合・・・

か、どうかの一球だ。


ここからはグランド全体が

マスク越しによく見える。。、


ファースト、数学が得意な

長身のホンマ。

大工のせがれで

バックトスの名手、アベ。

けんかっぱやくて、

なみだもろい・・

”なにわぶし”こと

サードのゴトウ。

ナンパでチャラいが

野球センス抜群の

”ジャーニー”キタノ。


レフト”スケベ大王”チダ、

センター野球名門校も

目をつけている、

強肩・巧打・俊足の、ホリ。

ライト一日素振り1000回、

修学旅行の夜も

振り続けた、サノ、だ。

みんな陽に焼けて

帽子をかぶると目ん玉と

歯だけ目立って、

まるでガイコツ、である。


「ホーイ!キャプテン!

集中しろォーっ!

りょうすけーっ!」

センターのガイコツは

ことのほか、うるさい。


よし!

さあ、みんないくぜ!

しびれるような一瞬へ!

「おおらすー!

しっめてこぉー!」




  ~つづく~