八重咲きのムクゲ


かなあ?
時々見かけます。

さて今週の記事について。

まあ、前半はまだ良いんですよ。
神を大岩に例えてるのは聖書ですから、それは別に批判するつもりはありません。
問題は後半。神に倣って大岩のような人になるってことなんだけど、無茶がありすぎましたね。

じゃあ、順に突っ込んで行きますね。
1節。
前​の​記事​で​は,エホバ​が​生き​て​いる​神​で,私たち​を​いつ​で​も​助け​たい​と​思っ​て​いる​こと​を​学び​まし​た。

いや、先週違うって言ったじゃん。
まあね。最終的に救ってくださるってのは合ってるかもしれんけど、この体制での命も安全も約束されてないのに、「神が助けてくださるから安心できる」ってのは間違ってますからね。


そして挿絵。

大岩ってこんなやつなの?
エアーズロックじゃん、これじゃ。

なんか、もっとこう、陰に避難できるようなサイズだと思ってたんですけどね。


4節には
ひどい​嵐​の​時,大きな​岩​が​あれ​ば,その​陰​に​隠れる​こと​が​でき​ます。

ってあるけど、こんだけデカいと陰に隠れるとかできないよね!

風向きによっては、風下に回り込む前に力尽きそうです。


で次。4節の続き。どう助けてくれるか。
ご自分​と​の​絆​を​保てる​よう​助け​て​くれ​ます​し,私たち​が​今​経験​し​て​いる​つらい​問題​が​ずっ​と​続く​よう​に​は​し​ませ​ん。さらに,私たち​の​平和​や​安全​を​脅かす​もの​を​全て​なくす​と​約束​し​て​い​ます。

これさぁ。



冷静に見てみると、現実的な助けが何一つ無いよね?


最初の「絆が保てる」なんてのは、ぶっちゃけ気持ちの問題だし。
残りの二つは、両方とも将来の話で、今はなんの役にも立ちません。
神の助けってこんなしょぼいのしかないの?
これでよく、「エホバ​が​生き​て​いる​神​で,私たち​を​いつ​で​も​助け​たい​と​思っ​て​いる​こと​を​学び​まし​た。」とか言うよね。


では問題の記事の後半部分。
まず囲み記事から。
若い​時​に​エホバ​に​つい​て​学び,岩​の​よう​な​方​エホバ​に​倣お​う​と​する​の​は​とても​良い​こと​です。そう​する​なら,20​代​前半​か​中ごろ​まで​に,長老​と​し​て​奉仕​する​の​に​ふさわしい​人​へ​と​成長​できる​か​も​しれ​ませ​ん。

「20​代​前半​か​中ごろ​」なんていう若造を「長老」に起用しなくちゃならないとか、どんだけ人材不足なんでしょうか?

ちなみにコトバンクで「長老」を調べると、『年老いた人を敬っていう語。特に、経験が豊かで、その社会で指導的立場にある人をいう。「村の長老」「財界の長老」』って出てました。


長「老」って言葉からも分かるように、基本的に年長の人なんですよ。
で、経験豊富で、「指導的立場」に立てるだけの問題解決能力があるのが、「長老」なんです。

20歳そこそこなんて、そもそも年長じゃありません。
少子高齢化が加速している日本のJWで20歳なんて、会衆内で下手すりゃ若い方から5〜10%に入ります。
いったいどのあたりが長「老」なんでしょうか。

そして経験の面でもです。
エホバに倣ったからって、たかだか20歳超えたぐらいで、そんな他の人に指導できる経験や問題解決能力を持てると思いますか?


ぜってー無理だろ!


今30超えている人はちょっと考えてみてください。
今抱えている問題に、20歳ちょっとの自分が出てきてアドバイスしてきました。
役に立つと思いますか?
「ああ、ありがたい」と謙遜()に受け入れて、問題を解決できそうですか?

じゃあ、その過去の自分よりも経験が少なく、長老目指して高校出たあとはまともに働きもせず、親の脛をガシガシ齧りながら開拓にうつつを抜かしてたような「長老()」からアドバイスを受けたとして、役に立つと思いますか?問題を解決できそうですか?




ぜってー無理だろ!



若者を「長老」として起用しろという組織と、それに唆されて自分を一人前と勘違いした若者馬鹿者に信者たちが導かれるというカオス。

霊的パラダイスというよりはただの地獄ですね。


そしてその長老にふさわしくなるためのアドバイスがまた酷い。
14節。
私たち​は​大変​な​経験​を​し​て​いる​兄弟​姉妹​に​とっ​て​頼れる​存在​に​なり​たい​と​思い​ます。どう​すれ​ば​信頼​さ​れる​人​に​なれる​でしょ​う​か。約束​し​た​こと​を​きちんと​行っ​たり,時間​を​守る​よう​に​し​たり​し​て,エホバ​に​倣う​努力​を​続ける​こと​が​でき​ます。

続く15節も。
長老​たち​が​言っ​た​こと​を​きちんと​果たし,人​の​プライベート​な​こと​を​ほか​の​人​に​漏らさ​ない​よう​に​する​なら,長老​たち​を​いっそう​信頼​する​こと​が​できる​でしょ​う。

・約束を守りましょう。
・時間を守りましょう。
・人の秘密を他の人に話さないようにしましょう。



小学校かよっ!


まあ、その小学校でも言われる当たり前のことができてない長老が多くいることが、この組織の残念なところなんですけど。


さて最後。
組織が危機感を煽ってるところを二か所。
10節。
間​も​なく,これ​まで​以上​に​エホバ​に​頼ら​なけれ​ば​乗り越え​られ​ない​試練​を​経験​する​こと​に​なる​でしょ​う。

12節。
災害​や​政情​不安​や​戦争​を​経験​し​て​いる​兄弟​姉妹​の​ため​に,実際​に​避難​する​場所​を​提供​できる​場合​も​あり​ます。「終わり​の​時代」が​進ん​で​いく​に​つれ​て,互い​に​助け合う​機会​は​増え​て​いく​こと​でしょ​う。

結局こうやって危機感を煽って、組織に頼らせるしか、もう信者を繋ぎ止める方法がないんでしょうね。
JWの計算に根拠がないことが、考古学から明らかになってしまい、別に今が「終わり​の​時代」でないことがはっきりしてしまった今、この辺の言葉にはなんの重みもありません。
そして、しれっと12節で、仲間を助ける仕事を組織が信者同士に押し付けてるのもやり方がいやらしいですね。

今週は以上です。