少し前にMBTI診断なるものが流行りましたね。
私はINFP(仲介者)なのですが、恐ろしいくらい『私』で怖くなりました。
ちなみに宿曜占星術では軫宿で、未年で山羊座で動物占いも羊。
思慮深く共感力も優しさもあるけれども、理想高く完璧主義な一面があり、内心闘志を燃やしているタイプ。しかしそれは外から見ただけの他人には全く気づかれない。
燃えるのは自身の心のみで飛び火することはないので、私はよく軽んじられます。
軽く扱ってもいい人、雑な対応をしても危害を加えられることは無いだろうと一瞬でジャッジされる人。それが私。
なんでこんなことを思い出したのかというと、私は昔クラスの女子軍団から嫌われまくったことがあるのですけど、その時は自分がヘラヘラしてて自己肯定感が低いから馬鹿にされてるんだ、と思っていました。
ですが大人になるにつれて友達も出来て、コミュニケーションもはかれるようになって、社会に出てからもそれなりに適応出来てうまくやれていると思えるようになりました。
私は成長したんだと思っていました。
それが、息子関係の集まり、要は母同士の人間関係では瞬時に昔の私に戻ります。
先日学校行事があったのですが、その帰り私は1番信頼しているお友達と二人で歩いていました。お友達は素敵な女性で、友人もすごく多いので歩いているとやたらと話しかけられています。
しばらく歩いていると、後ろから歩いてきた方がお友達と私の間に入ってきて、お友達と話し始めました。私に背を向けて。
あっそう。そういうかんじね。はーい。
私は空気を速読する技術があるので、透明人間になってあげました。お友達とその方が話している約2分の間、私は考えていました。
「あれれ?私ってうまく取り繕える大人になったと思っていたけれど昔と何も変わってなくない?」
そこで気づきました。
私自身が変わったのではなく、私が大人になって身につけたことは自分が心地よい居場所を見つける能力だったんだって。
「私」を無理に変えなくても、私のままで楽しくいられる場所、価値観が同じ友人、そういう世界で安心して生きられるようになったんだ。
自分で見つけて守ってきた世界があったんだ。
…ふと気づくと、お友達と私の間に居た人はお友達に手を振って帰っていくところでした。
私も手を振ったらどうなるだろうかと思って実験で手を振ってみたら、チラリとも見られませんでした。
「ちくわちゃん、あの人話し出すと止まんなくなっちゃうの、ごめん一緒に帰ってたのに」
と、申し訳なさそうに言うので私は答えました。
「大丈夫!ほっとかれたおかげでちょっといいことに気づけたし。」
「…でも正直、1回ぐらい話ふれよ」
「くそが」
「と、思った。」
お友達は爆笑し、ちくわちゃんって内面こんなに面白くてアツいのに、なんで隠れちゃうんだろうね。と言いました。
でも私は、ちゃんと自分で自分のことを楽な場所に連れて行ってあげることが出来る大人になれたからよかったな。
羊の毛、あったかいからって勝手に刈り取ったら猪出てくるからな。覚えとけよ。
ちなみに「仲介者」は、根に持つタイプで嫌なことをされたら忘れないそうです。
どきっ。
軽やかな猪になりたいもんです。