映画『正欲』を観ました。


多数の人には理解されない性癖や感覚を持つ人たちが繋がりを求めて、この世界でどう生きていくのか、ということが愛おしく痛ましく描かれている作品。


作中の台詞

『地球に留学している気分』

その感覚わかる。


この世界では、私もいっつもよそ者の気分ですよ。


同じ感覚を持つ2人が偶然に出会って「わかる、それわかる」という嬉しさ。

異国の地で初めて言葉が通じた嬉しさ。

同じものを同じように感じる仲間に出会えるなんて奇跡的なことだと思う。

それが誰も傷つけないことならば、どうか邪魔しないでそっとしておいてあげてほしいと願う。


全く関係ないけど、性癖といえばヤン・シュヴァンクマイエル監督の『悦楽共犯者』を思い出すぅ…。なんかもう笑うしかなかった映画。

大好きな映画ですけれど。



ずっと孤独でいることの恐怖よりも、誰かの手の温かさを知ることの方がもっと怖い。


孤独じゃなくなるということは、またひとりになったらどうしようという恐怖とも向き合っていかなければならなくなったのだから。