春の夜が苦手だ。

特に、今日みたいな生ぬるい夜は。


季節によって空気の匂いは変わりますが、春の夜はなんだか騒がしいんだよな。

植物とかも、眠ってる暇なんかないんだと言わんばかりに夜になっても活動しているし。

もうちょっとゆっくりすればいいじゃん。


そういえば、昔の職場の近くには大学があって、春になると新入生を連れたサークルの連中がぞろぞろぞろぞろ職場の前を通るのですが、酔っ払った人たちがあっちこっちで大惨事で殺意沸くし、職場から駅までの帰り道、通常なら10分の道のりがコンサート帰りの歩道さながらサークルお祭りピーポーのせいでちっとも進まず殺意沸くし(2回目)、最終的に私はブチ切れて大通りの車道を歩いて帰りました。クラクション鳴らされ、さらにブルー。


春にはもちろん嬉しい思い出もあるけど、もうきっと大丈夫だと思っていたのに、良い曲を聴いたただけですぐにまた切なくなった。


忘れるなんてことはないんだね。

あれみたい。あぶり出し。

みかんの汁で書いた文字みたいに浮かび上がってきた言葉は、この夜のように、切なさでいっぱい。