水曜日は2時間のリハビリ
この日
予約時間までの間
ケント君は
レアな事ばかりしてくれました
呼び込みの係をしたと思ったら
私が座っている長椅子の前を通りすぎて
受付窓口へ…
なにやら書類を持って部屋に戻ってくる
そんな用事もあったんです
思わず、その姿を
目で追ってしまいました
何度もドア越しに見える姿に
今日はこういう日なんだって
嬉しくなって…
でも、肩のリハビリベッドの位置は
柱が邪魔なところ
ケント君の姿が見えない
もろに一喜一憂でした笑
足のリハビリは違う場所
部屋の中を裸足で靴を持って移動します
彼の視線も感じます
真面目にリハビリ、筋トレ終了
次回の予約票を手に持って
荷物を取り、部屋を出ようとしたら
目の前にケント君がいたんです
ドアの横で
パソコン操作をしていました
私は部屋から出るときに
いつも部屋の中に向かって
「ありがとうございました」と言って
一礼してから出ます
そのまま出て行く方もいますが
部屋の中のスタッフさんは
部屋を出る患者さんに
「お疲れさまでした」と
言って見送ってくれるんです
目の前にいるケント君を横に
いつも通り、部屋に向かって
「ありがとうございました」と
一礼しました
そうしたら
横から「お疲れさまでした」と
ケント君の声が…
今まで近くにいても
黙ったままのときがあったんです
だから、このときに
「お疲れさまでした」って
言ってもらえるなんて
思ってもみなかったんです
会計待ちをしているときも
ドア越しに見えるケント君の姿
どんな気持ちで
言ってくれたんでしょう
きっと
勇気が要ったに違いありません
書いていて
胸がギュっとなります
言葉を彼から発してくれたことに
感謝です
ほんの少しだけ
心を開いてくれたのかな
天の岩戸から一筋の光が
溢れた感じですかね笑
彼は私がどれほど嬉しいか
きっと分かっています
今はコレが彼にとっての
精一杯の気持ち
たったコレだけのことだけど
2人にとっては
すごく大きな1歩です
次に会えたら
ただひたすら笑顔かな
もちろん真面目にリハビリです笑