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坂木とは幼稚園からの幼馴染で仲は悪くなかった。

「こんなとこに呼び出してどうかした?」
「え。いや・・・。えと・・・。」

私と坂木の間に微妙な空気が流れる。

「あのさ・・・。」
「うん。」
「今日部活あるよな?」

確認かどうかわからないけど、そんなようなことをしてきた。

「え?うん。あるよ。」
「じゃあ言うっ!」
「!?」

いきなり大声をだした坂木に少しビクッとした。

「オレ・・・。えと・・・。」
「え?」
「オレ、三条のこと好きなんだ!」
「・・・。」

呆然としてしまった。
3秒くらい経った頃、私は走り出していた。とっさにトイレに逃げ込む。

「はぁっはぁっはぁっ・・・・・」

あの時はまったく意味が理解できてなかった。だからトイレの中で『何してるんだろう』と思っていた。
すると、トイレの入り口付近から大声が聞こえた。

「三条ーーーーー!!」
「え゛。」

小さな声で驚きを口にしてしまって、思いっきり口をふさいだ。坂木の声だ。

「好きだーー!」

今度は思わず耳をふさいでしまった。
『やめてー!』と心の中では叫んでみるが、口には出せない。
近くにいたらしき人たちが『えーーーー!?』といっているのが小さくきこえた。その内容は分からないけど、この状況について言っていたらと考えると明日が怖くなる。今日の部活の時も恐怖が襲ってきそう。




「――――・・・行った?」

ボソッとぼやいてトイレの入り口から顔を出す。

「・・・。」

誰もいないみたいだ。
『ふぅ』と息をついて教室にかばんをとりに行った。
教室にも誰もいない。
少し笑ってしまった。告白から逃げた自分自身が笑えてきたから。

「ふっ。逃げちゃったよ。・・・坂木には悪いことした・・・のかな。」

・・・ん?何か忘れて・・・

「ぁあっっ!!」

部活!!完全遅刻!!
思いっきりかばんに荷物を詰め込んで猛ダッシュで廊下を走り抜ける。かばんがガサガサとうるさい。
息を切らして更衣室に飛び込む。

「はぁっはぁっ・・・あれ?」
「あ!奈摘!探したよー。教室行ってもいないんだもん。先に来ちゃった。」

そこには私の部活仲間で、バド部の友達がみんなで着替えていた。バスケ部やバレー部の人もいた。
時計を見ると、そんなに遅刻はしてなかったみたい。

「早く着替えなよ。先行ってもいいの?」

立ち尽くしていた私に着替え終わったみんなが私を見て言う。

「あー!待って!!すぐ着替えるからぁ~っ!」

みんなは笑って待ってくれていた。すばやく着替えて『OK!』と言う。
体育館にはサポートで3年生も来てくれているかもしれない。つまり好きだった先輩もいるかもしれない。私はみんなで走って笑顔で体育館へと入っていった。


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続く(*^ー^)ノ