あるの?ないの?陽徳時裏山古墳群で古墳探し。 | 大工の休み時間

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三島建設の2代目大工が書く日記です。
大工成分は少なめです。

こんばんは。

古墳探しに行ってきました。

2代目大工の三島です。



ある休日の昼下がり。

今日は自分1人の時間がある。


良い天気なので出かけることに。



自転車で気ままな旅。

軽快なスピードで走る。



家から15分もかからない。

目的地はあのお寺。



名前は陽徳寺。

でも目的はその裏山。


山の中に古墳群があるのです!




名前は陽徳寺裏山古墳群。


看板をふむふむと読む。

でも手書きの分布図です。
やっぱりよく分かりません。


ふぅ。

コレでは探せないか。





でもまぁ、知ってました。


だってこの古墳群。

以前にも来たことがあるのです。

失われた古墳群 陽徳寺裏山古墳群



その時に聞いた住職さんの話。

「今は何にもないよ」
と言われちゃってたんですよねぇ。



再度の訪問でもやはり同じ。



でも……






ん?



看板をよく読む。



出土品の全部は……岐阜県博物館にある、か。



ほほう。

そりゃいいや。



何かわかるかもしれない。

時間もあるし行ってこようっと。




またもや走ること10分。

岐阜県博物館に到着です。



せっかくなので特別展も見る。

いつもなら子どもに急かされる博物館。

でも今日は心ゆくまで見られる。


はぁ〜いいよねぇ。




みんなでのお出かけは楽しい。

でもやっぱりこういうトコです。


1人で見るのが1番かな。



30分ほどのんびり鑑賞。




そしていよいよ常設展へ。

古墳は人文展示室。


ありました。

コレが出土品たち。

剣に鏡に勾玉、等々。


こんなん本当に出てくるとは。

発掘って一回くらいやってみたいもんだ。




でも古墳についてはこのくらい。

詳しくは書いてありません。


さらに古墳群の事なんてサッパリ。




うーん。


やっぱり分からないのか。



やや肩を落として展示室を出る。





しかしロビーで目に入った図書館の文字。





んん!?


うん、コレだ!!




図書館に駆け込む。

係の方に聞いて発見。


陽徳寺裏山古墳群の資料です〜。

いやっほい。
図書館便利〜。

コレなら分かるでしょ。


ペラペラめくって古墳群を探す。



見つけたのは最終ページ辺り。

古墳群について詳しく書いてありました。

うはははは。

この地形図なら分かる。


行けそうなのは13号墳か。

位置も分かりやすい。

そして「群中もっとも良好」だそう。



むふふふふ。


上手くいきそうな予感。

最初からこうすれば良かったです。




颯爽と博物館を退館。

軽やかなペダリングで再度陽徳寺へ。


地形図だとこの辺りか。

JAの駐車場付近がソコ。


ワクワクしながら探す。






……が意外に見つからない。



ええ、なんで〜。




地図を何度も見返す。


うむむむむ。




この辺り…なはず。


んんん。



ひょっとして……道になってる?





地形図になかった道。

さらに駐車場のために削られている。



あわわわ。

無くなってる可能性が出てきたぞ。


こりゃダメなのか?




やや諦め気味にもう少し登る。



古墳、どこなんだろう。









と、その時に発見!


この石、怪しくない!?


だって山なのに丸い川原石。

そういや4号墳発掘調査の写真。

石室は川原石でした。


近隣の塚原遺跡も確かソレ。



だとしたらコレが13号墳なのか!?






もう一度地図をみる。


ふむふむ。



なるほどコレは……











ちょっと違って14号墳だな。


丁寧に「川原石あり」と書いてありました。




あはは。

13号墳は滅失。

でも代わりに14号墳発見です。



つまりこの窪みが石室跡か。

思ってたヤツとは違う。

でも発見に感動。


やったー!

ついに古墳発見ですよ!



嬉しくて辺りをウロウロ。



苦労した分、さらに嬉しい。


こりゃ残りの古墳も見つけられるかも。




ふふふ。






ま、でも今日はもう時間切れ。

そろそろ帰らなければいけません。



急足で山を降る。


自転車にまたがり家へ。



顔はずっとニヤけっぱなし。
なかなか上手くいったなぁ。

やはり調べ物は図書館ですね。
また分からない事があったら行こうっと。

貴重な古墳探し体験。
そんな考古学の楽しさをしっかりと感じて、いつか残りのヤツを探しに行きたいなぁと思った陽徳寺裏山古墳群だったのでした。