松崎町が情報公開請求に関する条例に定められている、情報公開請求の件数などに関する報告を放置していた問題で、今回の経緯や原因に関する調書を作成していないことが分かった。当該職員の上司は「(ミエルカイからの)電話のやり取りを聞いていた。調書の作成は不要と考えていた」と説明。条例の遵守の意識の希薄さが問われる可能性がある。

ミエルカイは、処分が決定された副町長、教育長、総務課長、企画観光課長で構成された「松崎町一般職員懲戒処分審査委員会」で案件の説明をした総務課長に直接確認した。同課長は「(ミエルカイからの問い合わせについて)当該職員の横で電話でのやり取りを聞いていた」といい「内容は理解していたので、あらためて調査の機会や調書は必要ないと考え、作成しなかった」と釈明した。

口頭でのやりとりでは、原因究明について不十分になる可能性があると指摘したところ、同町課長は「その通りだと思う。これから作成する」とした。