新型コロナウイルスの感染が拡大が懸念される中、衆議院静岡4区補欠選挙の投開票が427日にあった。当選は戦前の下馬評通り、深澤陽一氏が当選した。投票率は同選挙区では最低を記録した。
 ミエルカイでは、今回注目したのは2人の田中健氏。選挙戦前から、どのように区別するのかなど、同姓同名を巡る話題が見かけられた。2019年には千葉県勝浦市議会議員選挙で「鈴木かつみ」氏が2名が立候補したのは記憶に新しい。同姓同名、市役所職員、同じ部署の上司と部下と類似点がいくつもある珍しい選挙となった。そのため、地名を入れたポスターが掲示されたことも話題になった。
 静岡県選挙管理委員会は苦肉の策として、有権者には氏名に加え年齢も記入してもらうことで区別をするようにした。県選管によると、開票によりいずれの候補にもカウントできないものが3708票あったことを明らかにした。このため「按分票」として得票割合に応じて、2人の田中氏に振り分けをしたという。
 「田中健とだけ書かれたものが一番多かったが、中には田中だけだったり、下の名前とだけの記載も多く見受けられた。これらは全て按分票に回しました」(県選管担当者)最終的には野党統一候補の田中氏が38,566票、NHKから国民を守る党の田中氏が1,747票だった。(masagon)