
萩尾望都 文
東 逸子 絵
はぁ。。。。久しぶりに美しい文章を読みました~。

私の大好きな漫画家、萩尾望都さん作の絵物語。
この作品では萩尾望都さんは文章のみを書いておられ、絵は東逸子さんという方が描いておられます。
もう、なんだかポーの一族を彷彿とさせられる描写で、マンガでなくても文章だけでもなんてモー様はこんなに表現力がおありなのか!!と改めて感動。
しかも文章が美しい。。。。。



主人公ソフィアの恋人、ジョシュアの幼い頃の両親に対する繊細な心の描写、左右の区別がつかなくなっていき、トラウマになっていく様子、美しく優しい伯父との現実離れした、けれど確実に幸せだった森の中での幻想的な生活。。。
愛に飢え、愛を与えられ、取り残され、また美しい伯父のいる幽玄の世界にもどろうとするジョシュア。
必死に止めるソフィア。
モー様って、こういう繊細な少年、幻想的な世界の描き方が本当に上手だなぁ。

伯父のいる優雅で甘美な美しい夢幻の永遠の世界。
読んでいる間中、ずっと美しい音楽が流れ、いい香りが漂っているように感じさせてしまう綺麗な言葉からなる麗しい文章たち。
読みながら、すっかりモー様の世界にどっぷりと酔いしれてしまいました。
そして、この物語になんとも美しい挿絵をつけてくださっている東逸子さん。
この東逸子さんという方は私は初めて知ったのですが、なんとも繊細で美しいタッチで見事に物語を表現されている!!
もちろん、モー様の絵で描かれたこの”左手のパズル”も見てみたいのですが、こんなにモー様の世界を美しく、儚く、しなやかに表現されているのに圧倒されてしまいました。
絵だけ見ていても、とても想像力がかきたてられます。
あぁぁぁっぁぁぁ、美しい物語と美しい絵と、久々に心に栄養をもらった気がします。
ジョシュアのソプラノ、なんとなくフォーレのレクイエムのPie Jesuを想像してしまった私。
Pie Jesu Domine 慈愛深いイエスよ、主よ、
dona eis Requiem 与えてください、彼らに、安息を、
sempiternam Requiem いつまでも続く安息を。
歌詞も物語の内容に合うし

ネタばれになってしまうけど、私的にはジョシュア、ソフィアを残してアダン伯父さんのところへ行って欲しかった気も。ジョシュアには安息を。いつまでも続く安息を与えてあげたい(笑)
物語の中で、ジョシュアのソプラノは赤毛のソプラノの歌姫に似たソプラノ(フィガロのケルビーノがはまり役)とあるのでメゾのちょっと肉感的響きなんだろうけど、勝手に私の解釈では、とにかく繊細で細い糸のような儚~~~~い響きをイメージ。だけどちゃんと芯はあるっていう。。。
で、ツベを巡っていたら。
あった~~~!!!!イメージしていた声がぁぁぁぁ。

動画、お借りします

誰、誰、この子~~!!
Heldur Harry Polda君だって。
玉のようなコロコロ感に透明度抜群、細く、高く伸びていくのにちゃんと芯があって、けど儚くていい意味であどけなさも感じる。なんなんだーーーー??!!
優等生的なPie Jesuではなくてこういう感じの、いいよねーーー

美しいです

ジョシュアもこういうカンジのソプラノだったんじゃないかな~?
もう、モー様の作品には本当に毎回想像力をかきたてられ、ついつい夜更かしに。。。
広がっていくのよね~~~、美の世界が!!
最後におまけで、ツベめぐりで見つけた少年が歌うケルビーノの”恋とはどんなものかしら”
ケルビーノって少年なのに女性ばっかりが演じるんで、本当の少年が歌うとそれだけで涙が出るほど嬉しい私です。

こちらも動画、お借りします

上手い!上手すぎる!!!

こちらの方が女声に近いので、モー様がイメージしたのはこんなカンジのボーイソプラノだったのかしら?!なんて思ったり(笑)
いやぁ、萩尾望都さまの世界、やっぱり大好きです
