人の性格を犬型と猫型に分けるやり方はお馴染みのもので、これはもう「語り尽くされた」感があるテーマだから、今更その説明を繰り返す必要もなかろう。
私はこれまで自分を犬型人間だと信じて生きてきた者だが、なぜか猫より犬が好きで、逆に人間は(といっても異性に限られるのだが)猫型に惹かれることが多かったように思う。
「猫みたいな女性」と「犬みたいな女性」がいたとして、男がどちらに魅力を感じるかといえば、これはもう疑いの余地なく前者。しかしこのメタファーは、実はとてつもなく不公平だ。
「~みたいな」という形容には容姿と性格の両方が含まれるから、どうしても外見的イメージに引きずられてしまう。キャット・ウーマンは映画になっても、ドッグ・ウーマンはまず考えられないのだ。
世の男性に尋ねたら、たぶん「猫を思わせる容姿の、性格は犬型の女性がいい」と答える人が大半ではなかろうか。
かくいう私も、女性の外見は犬よりも猫に似ている方が望ましいと感じる一人なので、エラそうなことは言えない。
しかし、長年犬を飼ってきた経験から、その愛情過多、依存体質、人間に対する阿り、自主性の欠如といった犬に特徴的な性格に、一種の煩わしさや歯がゆさを覚えたことも事実である。
今ここに挙げた性格は、個人的な話で恐縮だが、自身の女性観を築き上げるに至った判断基準とも云うべきものであり、その意味で「猫型の女性に惹かれる」という性癖は、必ずしも外見的イメージに囚われた結果ではない、とも感じている。
だから、あらためて言い直そう。
私は、猫型の性格の女性が好きだ。
「マゾですか?」という問いには、残念ながらお答えできません。