こんばんは。

またまたご無沙汰してしまいました。

今日は新月(旧暦11月1日)なので

ブログを更新しようと思います。


今回は、

英語できないまま海外移住した長女(12歳)の暮らしぶりについてリポートします。


娘が通う学校は今日で4学期は終了。

Year 7 が終わりました。

夏休みの始まりです!


お子さんの留学を検討している方の

参考になればと思います。

 

 

【英語歴】

 

長女が幼稚園に通っていた時

私は近所のカフェで

娘と知り合いの子供たちに隔週1回

英語を教えていました。

 

教えるといっても

ローマ字をなぞってみたり

歌を歌ったり、工作をしたり、

遊びを取り入れたり

絵本の読み聞かせしたり。

 

あくまでも

「英語を好きになる」というのが

教室の目標だったので

英語が嫌いでなければ

教室の成果はあったのかなと思います。

 

小学2年生のときに

習い事で一緒になったフランス人ママが

彼女の自宅で英語を教えてくれるというので

週1回通うようになりましたが

すぐに行きたがらなくなりました。

 

同じ頃に

私がカナダ人の英会話教室の事務方として

働き始めたときも

私以外から英語を教わるのを拒否し


日本の小学校の授業の範囲で

英語に少し触れるくらい。

 

結果、5年生の終わりで

ニュージーランドに移住したときも

ローマ字を書き、ハロー、サンキューが言える程度。

 

会話はおろか、英語の読解もできません。

 

 

【学校選び】

 

ニュージーランドに来たのが4月。


申請カテゴリーのミスで

学生ビザよりも前に

住民権のビザを申請してしまったため

必要以上に時間がかかってしまい

日本人の敏腕ビザアドバイザーに依頼して

新たなカテゴリーでビザ申請をし

ようやく学生ビザが降りたのが7月。

 

そこから学校に通うようになりました。


ちなみに、私が永住権を持っているので

娘の学費は無料です。

(永住権保持者でなければ、

子供の学費は「留学生価格」となり

年間100万円近くかかるそうです)

 

移住当時11歳だった娘。

ニュージーランドでは、Year 7 (7年生)。

 

私たちが暮らす町にも

学校はたくさんありますが

 

どこに通わせるか選ぶというより

通える学校を探す、という感じで学校を決めました。

 


考慮① 学年

 

Year 7(日本でいう小学6年生)は

ニュージーランドでは中学1年生に当たります。

 

中学校は

Intermediate School

インターミディエイト・スクールと言われ

Year 7 とYear 8の2年教育。

 

住む地域により

小中一貫のFull Primary School があることもあれば

小中高一貫校、中高一貫校があったりもします。

 

ちなみに、小学校は

5歳の誕生日の翌日から入学可能なため

入学式は存在せず

Year 6 (日本でいう小学5年生)まで。


義務教育は

6歳(Year 2)から16歳(Year 11)まで

となっています。

 

 

考慮② 学区

 

学区(zone)が決まっているものもあれば

学区が決まっていないZone Freeの学校もあります。

 

私たちが暮らすエリアには

小学校(Primary) と 中学校(Intermediate)が

一校ずつありました。

 

娘は中学校に通える年齢でしたが

中学校のホームページには

基礎英語力と、クラス担任の普通のスピードの英語についてこれないとダメとの記載があり


うちの娘にはハードルが高すぎる、と考え

小学校のゆるい雰囲気を味わえそうな

小中一貫校を探すことにしました。

 

 

考慮③ 公立・私立

 

ニュージーランドには私立の学校もあります。

カソリック系の学校や、都市部には寄宿学校もあったりします。

 

タウポにあるカソリック系の学校は

小中一貫校で、年間500ドル(日本円で4万5千円くらい)とわりとリーズナブル。

客室清掃で働きに来ていたロシア人ママが人種差別がないと絶賛していたので

候補にあがったのですが

昔はカソリック以外の枠もあったそうですが

今はカソリック以外は全く受け入れないと聞いたので

早々に候補から外しました。

 

考慮④ dicile (デサイル)

 

2023年1月からは廃止の方向だそうで

最近は検索しても見かけませんが

ニュージーランドには、学校毎に10段階のランク付けがありました。

何をもとにランク付けしているかというと

その学校に通う家族の生活水準(収入・職種・学歴等)です。

 

数字が10に近い方が

学校に通う子供たちの生活水準がいいことがわかります。

 

人によっては、

デサイルの高い学校がある学区に住所を借りることもあるそうです。

 

私も当初はデサイルの高い学校に入れられたら安心だと考えていたのですが

一番デサイルの高い学校は学区外だったので、早々にあきらめました。

 


【学校生活】

 

実際に娘が通うことになった学校は

Zone freeで

デサイル5の Full Primary School です。

(残念ながら2024年度から学区制を導入)

 

入学前の問い合わせ時から

とてもウェルカムな対応をしてくれました。

 

入学前に制服販売店で

スクールユニフォームを一式揃えました。

(校章入りのフリースと半袖ポロシャツ、スコート、帽子 合計100NZドル)

 

3月に入学の申込みはしていましたが

学生ビザがおりた7月からの登校となりました。


 

○給食

 

デサイルが低いおかげで

行政から手厚い補助があり

お子様ランチ的なメニューの

スクールランチ(学校給食)が毎日支給されます。

 

最初はお弁当を持って行ったのですが

クラスに慣れて友達と食べられるようになったのか

お弁当作りからは解放されました。

 

 

○モーニングティー

 

ニュージーランドの学校では

毎日10時半から11時までモーニングティーがあり

自宅から持ってきたおやつを食べていいのですが

娘が通う学校は補助が手厚いので

月曜日と木曜日はフルーツが支給されます。

 

 

○バディー制度

 

留学生が多い学校によくあるそうなのですが

初登校の日、

担任の先生が娘にバディー(お世話係)を二人つけてくれました。

 

その二人のバディーの女の子たちが

英語のわからない娘の通訳やお世話をいろいろしてくれるそうです。

 

ちなみに、娘は、学校初の

「英語が全くできない子」だったらしく

担任の先生たちがいろいろ考えてくれたそうです。

とても恵まれていると思います。

 

 

○クラス

 

デサイルが低いということで

荒っぽい子供たちが多いのかなと思いきや

娘が初登校した日から

バディー以外の同学年の女子たちが

「ハーイ、○○」と

娘の名前を呼んでフレンドリーにハイタッチ。

 

その様子を見て、大丈夫だと思いました。

 

ちなみに娘のクラスは

Year 7 と Year 8 の混合クラスです。

ニュージーランドは、混合のクラスが多いようです。

 

教室には

大きなテーブルが何台か置かれて

無造作に椅子が並べられているという

オープンスペースになっています。

 

日本のように

前向きに机といすが整列されるのとは全く違います。

 

座席も決まっていません。





 

○授業

娘は4学期中の3学期から参加しましたが

算数の時間以外

授業らしい授業がないと言っていました。


家庭科や体育の時間はあるみたいですが


ほとんどの日は

コンピューターなどで

生徒各々が自由に遊んでいるそうで

(プロジェクトの制作をしているのかも)


教科書もないし

宿題も一切ありません。


日本のように

詰め込み式の教育とは違い


自分の好きなことや

自分の得意を見つけたり

経験値を増やしたりして

将来の方向性を見定めるための時間に

充てているかんじがします。


日本とニュージーランドの違うところは

日本では、敷かれたレールから脱線しないことが目標

ニュージーランドは、自分のレールを敷くことが目標


そんなかんじがします。


人々の生き方を見ていても

「みんな同じように」というのではなく

「みんな違う」が根本にあると思います。



【現地校に2学期通った成果】

 

まず、日本ではほとんど自分から英語を勉強しようとしなかった娘ですが


学校に通いだしてからは

英語学習アプリなどを使って

毎日、自分で英語を勉強するようになりました。


クラス担任がよく生徒に投げる言葉を

フレーズで丸ごと覚えて理解したり

こんな風に言ってるんだよと

きれいな発音で真似てくれたりしています。


本人も

もっと英語を理解できるようになりたい

もっと英語でコミュニケーション取りたいと

焦りの気持ちが出てきているようで

自分なりに前向きに取り組んでいるようです。


入学当初は

得意の折り紙で

交流を深めていたみたいです。



最近は

これまた英語が全くできない

ベトナムの女の子が同じクラスに入ってきたことで

その子に束縛されるようになり

せっかく仲良くしてくれていた

ニュージーランド人のバディから切り離され

困り気味になっていました。


英語できない者同士は

通訳機で意思疎通を図っているようです。


日本と同じように

友達付き合いで悩んだり

たまに不登校気味になりながらも

頑張って通った娘を褒めてあげたいと思います。


それでは、また。