秋桜のブログ -31ページ目

秋桜のブログ

暇つぶし。
オモッタコト。
気まぐれな空想。
平凡な毎日。


ーー花火大会行きたいなあ。
この一言が私にとっての精一杯の君へのアピール。気づいたかな?お願い、気づけ。

ーーーーー行こう。

ん?今なんて言った?
ああもう思考回路停止。

ーーそれって一緒に行ってくれるってこと?

ーーうん。

嘘みたい。夢みたい。

7月の終わりの頃。河川敷の近くで花火大会がある。毎年夏は必ず見に行く。
でも、今年は特別。

6時半よりちょっと前。お気に入りの浴衣に、慣れない下駄を履いて家を出て1時間。約束の時間より少し早くついた。
人混みの中、君の姿を探す。

ーーーあ。

ーーーあ。。。

気まずい。付き合ってはない。
微妙な関係。

ーーーいい場所知ってるんだ。行こう。
ふいに君は私の手を掴み、ニコッと笑って言った。
君の笑った顔が一番好き。
付き合えたらどんなに幸せだろう。



7時。花火が上がった。

ーー綺麗。
そう呟くと、君は何も言わずに頷いた。
君の眼に映る花火が散る。
こんなにも綺麗なのに。一瞬にして跡形もなく散ってしまう。

儚い。


ーーー。なあ。俺、好きな人がいる。

これってどういう意味?
ねえ、誰か教えて。
それは私じゃないってこと?
ねえ教えてよ。

ーーそれって、、?
恐る恐る聞いてみた。

ーーごめん、お前じゃない。
ああやっぱり図星だ。

ーーそりゃそーだよね、うちは友達だよね。
笑ってごまかす。いや、笑えているのか。

明らかに分かりきった作り笑い。でもこうしてないと涙が今にも溢れ出してしまいそうで。

ーーそーなんだ。友達として応援してるから。うまくいくといいね。


嘘。本当はこんなこと思ってない。
今すぐにでも逃げ出したい、
なのに。君は私の気持ちになんか気づかない。

ーーありがとう。やっぱお前は1番の友達だわ。

ーー友達、、か。
私は君の一番になれても、君の彼女にはなれないんだ。

ばか。あんたなんか。。
好きでもないなら誘わないでよ。
好きでもないなら期待させないでよ。
想いは募る一方。

8時。会話はない。二人とも無言の中、最後の花火が上がった。大きな音が沈黙を破り、それと同時に私の青春、そう君への想いも儚く散っていった。

ひとりごと。