ラバウル航空隊の最後 / 渡辺 紀三夫【著】その2
となります。前回のブログ記事は、以下の通りです。
ラバウル航空隊の最後 / 渡辺 紀三夫【著】その1
アメーバブログ記事より
ラバウル航空隊の最後 / 渡辺 紀三夫【著】その1 アメーバブログ記事
目次です。
目次
第1章 雲煙万里を翔ける 11 (22)
第2章 猛訓練の日々つづく 33 (24)
テニアンの休日 33
つかの間の帰還命令 37
燃えて輝く銀の星 45
明日は我が身か 50
第3章 大空を紅に染めて 57 (50) ☚今ココ
第4章 忘れえぬ記憶 107 (24)
第5章 暗雲の空の下で 131 (40)
第6章 さらばラバウルよ 171 (36)
付 最後の百式司偵帰投せり 207 (30)
あとがき 237 (2)
以上です。
なお、この書籍は平成14年3月 光人社より単行本として発行されています。
光人社NF文庫
2008年6月10日 印刷
2008年6月16日 発行
本書は、頁数が少ない為、少しこまめにブログ記事を掲載していきます。
本書の著者 渡辺紀三夫氏は、大正10年3月福島県生まれ、とあります。
大正10年は1921年ですので、本書が出版された平成14年(2002年)には、81歳になられたということです。
本書 「第二章 猛訓練の日々つづく」では、テニアン島での思い出が綴られております。
なかなかテニアン島の様子を記述した戦記物が見当たらないので、大変貴重です。
然しながら、テニアン島が米軍に空爆後に占領される時期には、著者はラバウルに戻っていた為、テニアン島での悲惨な体験はしなかったという事です。
本書 第二章の最後(56頁)には以下の記述がなされております。
❝あの凄惨さは、五十有余年すぎた今でも、生々しく浮かんでくる。❞
著者は、戦後57年して本書を出版されました。
『あとがき』では、以下の記述もなされておられます。
❝戦後五十六年を経過した今日では、雑草のみが繁茂し、戦没者は水漬く屍草むす屍と化してその所在さえもわからない状況と思われる。❞
著者は、戦後五十六年も経て漸く戦争の思い出を語って置きたくなったと推定されますが、それでも深く傷ついた魂魄はなかなか癒やし難い…。
初出は月刊「丸」誌への掲載と言うことですので、もう少し前に執筆なされたとは推定されます。
戦争はどうしてもやらなければならないときもあるかも知れません。
然しながら、基本的には絶対してはならないことですね。
小生も戦争を直接体験した世代ではありませんので、実際のところよく分かりません。
然しながら、ここ6年ほどは潮書房光人社の戦記物をよく読んでおります。
小説やシベリア抑留体験なども含めますと、160冊程度読んでおります。
小生の読書録より数えてみました
体験ではないけれども、読書による間接的な経験により、戦争はすべきではないと言う結論です。
今回はここまでです。