毎週日曜日の14時くらいから、和歌山放送ラジオ ラジオカフェ( パーソナリティ:赤井ゆかりアナ)にみさと天文台の研究員が順番に生で出演し、10分程度ですが楽しい星のお話をしています。その日に見える星空・星座、これから起こる天文現象、天文台でのイベント予告など、内容は様々だそうです。ただし、特番などにより中止になることもあるそうです。
昨日(6月28日)の放送内容は・・・
<星空倶楽部(みさと天文台通信)>(担当:台長の矢動丸泰さん)
雲空でも雲の向こうに太陽があるのがわかります。
これは太陽がもの凄く明るいからです。
太陽はマイナス26等星。月も明るいです。
満月はマイナス12等星。ちょっと雲があっても見えます。
◇梅雨でも、多少は見やすい金星
太陽や月に続いて明るい星は金星。
金星が宵の口の西の空に見えています。金星はマイナス4.5等星。
1等星の150倍の明るさです。
◇金星に近づく明るい星
梅雨前はだいぶ離れたところにあった木星が金星へ接近中。
6月20日(土)雲間から月と金星と木星のランデブーを見ました。
双眼鏡で二つの星を一度に見ることが出来るほど接近。
木星はマイナス2.8等星。
◇金星と木星の大接近
木星は、まだまだ金星に接近し、一番接近するのは7月1日。
この時、二つの星の距離は、お月様の大きさと同じ位。
◇金星と木星と月のランデブー
木星はいったん金星を通り過ぎ、戻ってくるように見えます。
7月18日、19日には、夕空の中の細い月が二つと並びます。
明るい星なので、撮影も簡単です。チャレンジしてみて下さい。
◇もうすぐ七夕、20周年記念結婚式
愛を星に誓うので、結婚式は夜8時頃から9時頃に実施予定です。
一般の方も、フラワーシャワーなどで新郎新婦を祝福できます。
祝福したい方は、8時より前に集まっていただきたいです。
晴れると良いですね。
◇天文台は7月4日から通常営業に戻ります。
⇒みさと天文台のホームページはhttp://www.obs.jp/
松本余談
今回は星の明るさについてのお話でした。
大昔(古代ギリシャ時代)に夜空の恒星の一番明るいものを1等星、目で見える一番暗いものを6等星として6段階に分けたそうです。
とてもおおざっぱな分け方でした。
望遠鏡が発達して6級星以下のもっと暗い星まで見えるようになり7等星、8等星・・・と呼ばれ
計測技術が向上して小数点以下で等級が表されるようになりました。(6.26等級とか)
数学的にも定義がはっきり決められて6等星の100倍の明るさが1等星になりました。
金星や木星は地球に近づくと1等星より明るくなります。
0等星、-1等星、-2等星・・・という表現になります。
1等星変わると数学的に2.512倍(100の5乗根)です。
これは5回掛けると100になります。
お星さまの世界理解を深めようとするとも数学が必要です。