この秋の話題の中心「アイソン彗星」が、太陽に近づいてきました。
太陽に近づきすぎて天文台の望遠鏡などでは観測できませんが、逆に、太陽観測衛星SOHOによる観測が可能になっています。
SOHO LASCO C3 Latest Image
http://sohowww.nascom.nasa.gov/data/realtime/c3/512/
をご覧ください。
SOHO(Solar and Heliospheric Observatory)は 欧州宇宙機関(ESA)と米国航空宇宙局(NASA)が1995年に打ち上げた太陽・太陽圏観測衛星の事です。
上のSOHOの画像の中心の白い丸が太陽です。太陽の周りの丸い部分は太陽からの強烈な光を遮るマスク(目隠し)によるもので右上にかけて写っている黒い棒はカメラの前のマスク(目隠し)を支えている支柱です。
太陽からフレアが噴出している処を目掛けて右下からアイソン彗星が近づいて飛んでいるのが分かりますか?
明日、アイソン彗星が太陽に最接近します。その時の太陽中心からの距離が190万kmだと言われています。太陽の直径が140万kmくらいですから、引き算すると、太陽の表面から120万kmのところを通過する事になります。
泥混じりの雪だるまのようなアイソン彗星がこんなに太陽に近づくとどうなるか?
溶けちゃうかも・・・
溶ける前に多量に尾っぽ(噴出物)が出るのでSOHOにしっかり写るかもしれませんね!
楽しみです!
心配なのは太陽に接近し過ぎて解け切ってしまう事です。
そうなるともう彗星の尾っぽは出なくなります。
氷の部分が無くなるとバラバラになる可能性もあるのでこれからの変化が本当に楽しみです。