昨日、みさとホールでウィーン帰りのピアニスト小路里美さんのピアノ演奏のCDを作る為の録音作業を行いました。
作業はきみの音楽ネットワーク(以下KMNと略)の録音エンジニアの西さんを中心にデザイナーの小島さんの協力を得て進められました。
(モニター用のアンプは小島さん私物です)
ピアニストの小路さん「楽譜に忠実に演奏しよう!」
調律師の成川さん「スタンウェイ本来の音が出るように調律しよう!」
録音技師の西さん「原音に忠実に録音しよう!」
三人の考えが今回のCD制作の原動力になっていると思います。
一見当たり前のようなこの事が意外と実現できていない今の音楽業界・・・
最近流行りのCDの作り方はピアノを無響室で録音してレコーディングエンジニアーが色々原音に味付けしたりレベルを勝手に変えたりして聴きやすい音を作るというものらしいですが今回は原音に忠実な音(みさとホールの響)を録音してそのままCDにしたいと考えています。
実は昨日の録音の為に3日前からピアノを弾いては調律してを繰り返していたのですが松本は仕事中だったので参加できなくて・・・
昨日は終日小路さんの演奏を聴くことが出来ました。
CD1枚分の曲を4時間に渡って何度も何度も演奏されたのですが・・・
例えるなら・・・
フルコースの料理で同じお皿が4~5枚ずつ出されきた感じで
途中でウッっとなってもどんどん料理が出てきて・・・
終わった頃には超満腹!(笑)
それにしても、うちの姫様(スタンウェイ)の歌は気持ちが良ぃ~
音の洪水の溺れる快感ってやつです。
CD制作は取敢えず録音が終わりました。
同じ曲を何度も録音してある中からベストな1曲を選んで・・・作業はまだまだ残っていますが、取敢えず第一歩を踏み出した感じです。
今回の企画を立案して助言、ご支援下さった方々にKMNスタッフ一同心より感謝しております。
また実際に作業に携わって下さったKMNのボランティアの皆さん、本当に有り難うございました。
小路さんのプロフィール
Maria Satomi Shoji ( 小路 里美 )1983年に大阪厚生年金会館にてDavid Howell指揮 関西フィルハーモニー管弦楽団と協演、楽壇デビュー、各地でコンサート出演。
1985年よりオーストリアに在住。ザルツブルクモーツァルテウム音楽院、ウィーン国立音楽大学コンサート科で研鑚を積む傍らウィーン市立音楽院チェロクラスで伴奏教師を務める。ウィーンを中心にヨーロッパでのコンサートに多数出演。1996年ウィーン国立音楽大学大学院芸術修士号Magistra Artium取得、国際的ピアニストとしての資格を得る。故タチアナ・ニコライエヴァ、故アルフォンス・コンタルスキー、故ワルター・パンホーファー、ペーター・フォイヒトバンガー、ハラルド・オスベルガー各氏他多くの名教師、名ピアニストに師事。
帰国後、東京上野奏楽堂、軽井沢大賀ホール、所沢ミューズ、加賀市アビオシティ、京都芸術文化センター、堺市立西文化会館等、各地の主要ホールで定期的にリサイタル、イベントコンサートに多数出演。
2008年 音楽事務所Music Office 小路清忠 Artists Circleを創設 。コンサート出演の他に国際音楽祭、音楽公開講座、ピアノマスタークラス講師、海外アーティストの招聘、国際交流協会会員、日本タレント協会文化人特別会員としての活動等、国内外で活動を行っている。