記憶の中で生きる~その弐~ | みさのあはーんな春夏秋冬

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私の記憶が薄れる前に、

私が辞めてしまう前に、

尊敬と供養を込めて1人ずつ記していこうと思う。


その人は、とてもよく眠る人だった。

椅子に座ってても寝ているし

トイレでも寝ているし

お風呂でも寝るし。

朝からベッドに直行するほど

寝ることが大好きな人だった。

その人を起こすと

びっくりした、でも笑みを浮かべた表情で

目を開いて相手をじっと見るところが

とても印象的だった。

起こしても起こしても

眠りの世界に誘われる人で、

寝た状態のまま、

問いかけに頷いたり手を動かしたり

なんてこともしていた。

その為、周りからは

眠狂四郎なんて呼び名までついていた。

その癖、お祭りの踊りが大好きで

見よう見まねで

うきうきと踊る姿はとても生き生きとしていた。

また、歩くときは必ず掛け声をかけていて

そのカウントがズレて

戸惑いながら歩いている様子も可笑しかった。

奥さんは

なんだかんだ文句言いながらも

彼の要望を呆れながら

でも、どこか嬉しそうに答えていて

最後まで生涯をともにした

大好きで自慢の夫なんだと思う。

ご病気の影響で、

瞳の色がグレーで、でもそれがまた

私には凄く綺麗で魅力的な瞳だった。






家族で外食しているときに

倒れたのは

周りは大騒ぎなのに

本人だけマイペースな

彼らしい最後だと思う。




起きている時が数少ない

想い出を胸に、

彼の屈託無い純粋な笑顔を想いだしながら、

深く追悼の念をここに記す。