misapple*diary -42ページ目
男の子はついに
窓をながめることも
やめてしまいました。
すると
コンコンと音がしました。
途方にくれて家に帰ると
リボンのかかった箱がありました。
なんだろう?
少年はなにもいえませんでした。
彼にはクリスマスの思い出がなかったのです。
やあ、どうしたの?
もうすぐクリスマスだっていうのに。
ぼくはクリスマスなんてしんじていないよ。
寂しそうな男の子が見えました。
街中の窓がピカピカになって
少年は満足だったのです。
ともだちはハトだけでしたが
毎日たのしんでいました。
まずしくて ひまのない
窓ふきの少年がいました。
男の子はサンタをしんじていません。
お外にでられず
ともだちのいない男の子がいました。

