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* 黒い群れ *

misapple*diary-黒い飛行機群

真夜中に沢山の飛行機が飛び立ちました。



* 真夜中の電話 *

misapple*diary-真夜中の電話

大国の男は
ある人物に電話をしました。

「いたしかたないでしょう。
お願いします。」



* 不信 *

misapple*diary-不信

青年の熱心な説明もあり
人々の政府への不信感が
つのっていきました。

やがて
青年の意志に反して
いつしかそれは
怒りへと変わっていきました。

もう政府でもおさえられそうにありません。



* 街外れの屋敷 *

misapple*diary-街から遠いお屋敷

大国の男は部下たちに命令し
娘を街から遠くはなれた屋敷に
閉じ込めてしまいました。

「出して!
計画を止めなくちゃ!」

しかし鉄格子の窓はどうやっても
開きそうにありません。



* 手紙 *

misapple*diary-娘からの手紙

しかし大国の男は
手紙を読んで激怒したのです。



* 美しい小国 *

misapple*diary-美しい小さな国

青年は娘に小国を案内しました。

娘は小国の美しさに目を奪われました。

「計画でかかる沢山の費用を
国民がこれから税金で払っていくことを条件に
大国と
わが国の政府が勝手にきめたことなのです。

国民は、
この先ずっと借金に苦しむことになります。
そうなるまえに
私はこの計画を止めたいのです。」

娘は青年のはなしを理解しました。

「わたし、父に手紙を書くわ。
賢い人だからきっと分かってくれるわ。」



* 小国の青年 *

misapple*diary-小さな国の青年

ある日、
娘の前にひとりの青年が現れて言いました。

「この計画は間違っています。」

「なんですって?」



* 国家プロジェクト *

misapple*diary-国の計画

小国に最新の
巨大な製造プラントを造るのです。

仕事がふえて
人々の暮らしは豊かになるでしょう。

娘はとても満足でした。



* 志願 *

misapple*diary-娘の願い

娘は父親のプロジェクトのひとつに
参加したいと申し出ました。

男は猛反対しました。

「治安も悪い野蛮な国なのだぞ。」

「貧しい人々を救いたいのよ、お父様。」

娘は旅立ちました。

地球の裏側の小国に。



* やがて *

misapple*diary-美しい娘

娘は
美しく賢く成長しました。