そりに荷物を載せ、行動食をザックで担ぎ、ヒドンクレバス(クレバスが新雪に覆われて見えない)に落ちないように、4人一組になり、アンザイレンしながらの荷揚げである。1日目はC1への途中に荷物をデポし、再びBCに下る。太陽が出ている間はテントの中は温室状態であるが、一旦山影に隠れると急激に温度が下がり、液体物は瞬く間に凍る。衣類など身の回りのものはできるだけ寝袋の中に抱え込む。特に汗をかいた靴下、手袋は凍傷の原因となる。
翌日デポしておいた荷物をピックアップしてCIへ。ゆるやかな斜面であるが長い。


鳥の鳴き声も、虫の声もなく、アンザイレンしているため、常に前後のメンバーとは数メートルの距離を保ち、話しかけることもない。聞こえるのは雪を踏みしめる音と自らの息づかいだけ。静寂の世界。もちろん花の色どりもなく、景色に変化もない。白銀の世界。ただひたすら黙々と登り続ける。

