きょうはニッポン放送でも特番が放送され、上柳アナと森田解説委員(当時報道部長)の声を聴くと、自然に1年前が思い出されました。



その時の放送は、YouTubeにも残されています。

http://www.youtube.com/watch?v=Msvy2fvBH3k



また、「ブロゴス」http://blogos.com/article/33418/ というサイトでも当時の様子が詳細に語られています。




さて、内閣府の調査結果で、国民の多くが自衛隊に好感を持ったとかナントカ、報道されていましたが、何か、どこか、素直に受け入れられません。




なぜ、わざわざそんなことを調べるのか分かりませんが、助けてもらう立場からして「好感持った」「評価する」というのは、ずいぶん居丈高なのではないかと・・・。




私自身、戦闘集団である自衛隊の存在について、その本来あるべき姿について、様々な紙面等で発信してきたつもりでしたが、最近、無力感を感じてしまっています。



なぜなら、国防について、わが国の理解度は少しも良くなっていないからです。




国家公務員の給与削減は自衛隊にも直撃します。人員もまたも削減されます(特に陸自)。




この状態のどこが「国民の理解が深まった」のか、何が「自衛隊に感謝」なのでしょうか?給与を減らされ、人員を減らされ、任務は増やされ、制度改革で昇進もできなくなっています。




東北の隊員は被災者でもあります。家や車を失った人も少なくありません。災害派遣という大きな任務を終え、脱力感とともに、「これからどうなるのか」という思いを抱えている若い人たちが、「好感持たれてるよ」とアンケート用紙を見せられて、どう思うでしょうか。




「JBプレス」にも、このことについて書きましたので、ぜひ読んでみて下さい。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34686






自衛隊の災害派遣については、このところ連日でメディアに取り上げられました。教訓を残す必要はあるものの、しかし、自衛隊には後ろばかりを向いている暇はありません。





米軍の新たな国防戦略のもと、日本の防衛態勢も変化を求められる時代となった今、過去に囚われることなく「前へ」「次へ」、向かって行ってもらわなければならないのです。




だからこそ、世の中にはもう少し成熟した理解が求められるのです。




そんなわけで、やるせなさに悶々と過ごした3.11となりました。