9月26日(日)
久しぶりに明るいニュース。東京・青梅市の青梅鉄道公園で、約7年園内に住みついていた三毛猫が、なんと本日付で「のら園長」に任命されたという。任命式には約200人が参加し、所長から委嘱状や梅の花をあしらった機関士帽、報酬としてキャットフード1年分の目録が贈られたとのこと。
読売新聞の同記事のタイトルは「あの猫に続け!」だった。まさに街の猫たちの希望の星。
9月27日(月)
トヨタ自動車系の中国金融会社が「商業賄賂罪」により、浙江省の杭州市工商行政管理局から処分を受けたという。漁船衝突事件を受けて、日系企業が狙い打ちされる可能性もあり、警戒感が強まっている。日米欧では一般的な商取引が問題視されることは、けっこうあるらしい。と言うか、時によっては問題視されたり、されなかったり、ということだろうか・・・。
9月28日(火)
それにしても何かモヤモヤする。泊まり明けで眠いということだけが原因ではなく、多分、多くの日本人がそうなのだろう。なにせ、中国側の勝ち誇ったような態度に、わが国はただ「困っているだけ」なのだから。
釈放されて盛大なパレードで迎えられる漁船船長の映像を呆然と眺め、中国報道官の言動の真意を探ったり、文句を言ってみても何一つ得るものはない。「中国もロシアもとんでもないことをするなあ」と言う声も聞くが、別に今に始まったことではなく、これらの国のやり方は昔から全然、変わっていない。みんな自国の国益のために、日本人の常識を超えたその国なりの方法で頑張っているだけ。日本の対応が拙劣なだけ。
9月29日(水)
地方議会からも政府に対する抗議が相次いでいる。沖縄県議会、秋田県議会、熊本県議会、香川県議会、横浜市議会、石垣市議会などが日本政府に毅然とした態度を求める決議を可決し、民主党内からも反発する人たちが出ているなど、政権を揺るがしている。
今日は京都経済同友会の北部部会にお招き頂き福知山へ。評論家の潮匡人さんとパネルディスカッションに参加。
今回の漁船事件により、幅広い層の方々が防衛問題に関心を寄せておられることが分かる。日本の法の不備、例えば朝鮮半島有事となっても自衛隊にはできないことだらけという実情に対し、皆さん愕然としていた様子。
しかし、これまで同様の問題提起をしても、なかなか聞いてもらえなかったことを考えると、多くの方の関心の高まりはむしろ心強い面も。
ところで、久しぶりに福知山を訪れたら、駅が近代化されていてビックリ!かつて、福知山駐屯地の記念行事を見にきて、市中パレードや訓練展示の予想以上の迫力に大感激したことを思い出す。
「私のスーちゃん福知山、20連隊初年兵~」という切ない歌で知られるこの地、以前、来た時はホテルのレストランが臨時休業!ってことで、付近にお店もなく、タクシーで15分くらい走ってもらい、ラーメン屋さんまで行ったことは切なかった・・。でも今や、あちこちにコンビニが! なんだかんだ言って、やはり助かる・・・。
9月30日(木)
午後はニッポン放送「ごごばん」出演のため、朝、福知山を出発。片付けなければならない仕事があり、新幹線でパソコンを広げるも、作業を始めると急に気持ちが悪くなり、すぐに閉じる。気候の変化で風邪をぶり返したのだろうか。
そこで、昨日、頂いた「若甦(じゃっこう)」という栄養ドリンクを飲んでみると、とたんに体がポカポカしてだるさが取れる!すごーい。
そういえば私は薬をもらうと妙に嬉しい気持ちになる。元々、桜林家が医療に従事してきたことに関係があるのだろうか?・・・ない・・・かな。
10月1日(金)
最近、日本の国防について「どうしたらいいのか」という問われることが、しばしばあるので私なりの結論を出してみる。
・ 様々な不備不足を招いている法を改正するかあるいは解釈の変更をどんどん進める。
・ 中国をはじめ周辺国に対する正しい分析をする。
・ 軍事力を高める。そのための防衛予算の増額。
・ 世論を喚起し、政治の決断を促す。
・ 周辺国の反発を織込む。中国巨大市場の損失もあり得るという「覚悟」を持つ。
・ (将来自主防衛体制も考慮した上での)日米同盟の強化。
改めて尖閣諸島を巡る事案に関して言えば、中国はガス田周辺に10隻以上の海洋調査船を集結させていることからも、南沙諸島を巡る南シナ海でのケースと同様、「漁船→海洋調査船→軍艦」と徐々にエスカレートしていくことが十分、考えられる。
中国には13億の民のための地下資源が必要、日本がここを開発してもあまり利がないという見解も聞くが、だからと言って中国の領土だなんてことになれば、12カイリの領海そして200カイリの排他的経済水域も奪われることを忘れてはならない。それは何を意味するのか。
今はまだ上海万博が継続中で国際世論も気にしているが、終わった頃に「次の行動」に移るだろうという予測もある。
それに対し、日本は軍事力があっても、予算上はまさに中国が追い抜き、法律上は手足を縛られ機能不全となっている。このことは、相手に攻撃させるに十分な動機付けになる。つまり、力のアンバランスは「戦争を誘発」し、「平和を乱す」ということだ。
軍事力を高めれば中国との経済交流ができなくなるという恐怖?確かに、そういう出来事も起こるかもしれないが、最近、中国を訪れたビジネスマンは「商取引は政府と別の次元で進められている。すでに確立された関係は大きくは変わらないのではないか」とも言っている。
パワーバランスの均衡は商いにもむしろ必要とは言えないのだろうか。
10月2日(土)
9月末に太平洋を航行していた中国
貨物船で、中国人乗組員が急病にかかった際、海自のヘリコプターなどが救助し、在日中国
大使館が日本側に「心からの感謝」を表明したと、中国国営通信の新華社が伝えたという。
中国漁船衝突事件の際も感じたことだが、海の常識は法律だけでは伝わりきれない。「シーマンシップ」や「海の伝統」に基づき行動する場合も多いからだ。
空においては「シカゴ条約」があり、それを根拠に「領空侵犯」の対処ができるが、海の場合は「領海侵犯」という概念よりも、言うなれば「海はみんなのもの」というニュアンスが強い。そのため、国連海洋法条約では領海内の無害通航権が認められている。
同法では遭難に対する援助の義務も定められており、法自体が、相手を罰するというよりも助け合うための「海の男たちの約束事」という性質となっていることを今一度、確認しておきたい。
しかし、だからこそ、海上でのマナー遵守が暗黙了解となっているのだ。今、わが国は海洋国の先輩として、身を以って手本を示そうとしている。
海自の任務は海上の警戒・監視はもちろん、今回のような救助事案も数多く、慣習国際法を教え諭すという役割も担っているということなのだ。
<今週の写真>
キュイジーヌミッシェル・トロワグロ
でランチを頂きました!デザート(それも2度目の)もアートです!
「若甦」これは効きます!