9月12日(日)

中国側の暴挙が止まらない。

尖閣諸島の領有権を主張する香港と台湾の団体が、漁船で同島に向かったといい、また、中国外務省は深夜に丹羽駐中国大使を緊急に呼び出して漁民と漁船の即時送還を求めた。

さらに天津の日本人学校にパチンコ玉大の金属球が撃ち込まれ、窓ガラスが割れた。翌朝には同校の塀に中国語で「中国人民は侵犯を許さない」とペンキで落書きされているのが発見されたという。

日本国内は民主党代表選のニュースばかり。政治が機能していない模様。



9月13日(月)

日本政府は本日、中国漁船の船長を除く乗組員14人を帰国させた。仙谷官房長官か記者会見で「私の予測では、14人と船がお帰りになれば、また違った状況が開かれてくる」と述べたというが、「また違った状況」って・・、何?・・・。

また、沖縄に目を向けると、昨日の名護市議選では、移設反対派が過半数を占めるという結果になった。こうなると、仮に知事が埋め立てを許可しても、市長と市議会の同意が得られない可能性が高い。

そして11月には沖縄県知事選。移設反対の伊波宜野湾市長が出馬し、仲井真知事も路線転換を余儀なくされるかもしれず、もはや八方塞の状況に近付いている。中国はせせら笑っているだろう。




9月14日(火)

いつものように、0600にニッポン放送「高嶋ひでたけのあさラジ」をつけると、コラムニストの勝谷誠彦氏が、いわゆる「バターン死の行進」で生き残ったという元米兵捕虜に対し、岡田外相が公式謝罪したことを一喝。「『戦犯』とされて、従容として死に就いた本間中将に申し訳ないことだ!」と。

また、史実としての信頼性もまだ見解が分かれているものだと。全くおっしゃる通りと、寝起きから興奮してしまった。

 日米関係を修繕しようなんて考えなのだろうか。外交で最もしてはならないことではないだろうか。

 さて、本日の午後は待ちに待った民主党代表選。別に楽しみにしていたわけではないが、これが終わらないと政治が動かないのだから「待つ」しかない。

そんなタイミングを計るかのように、尖閣諸島の周辺海域に台湾の抗議船が現れ、日本排他的経済水域(EEZ)内に約5時間半にわたりとどまったあと、台湾に戻って行った。

海上保安庁は領海に入らないよう警告し、救命胴衣の着用を呼びかける安全指導を行ったという。現場で対応した海保の皆さん、そして上空から警戒監視にあたっている海自の皆さんは、どんなに悔しい思いだろう。

しかし、閣議後の記者会見で前原国土交通相は「東シナ海に領土問題は存在しない」と述べたものの、蓮舫 行政刷新担当相は「尖閣は領土問題」と発言。後で指摘されて軌道修正したものの、これは重大なミス。連日でこの報道がなされている中で、単純な事実誤認(は、閣僚として本来、許されないが)だったとしても「本当に不作為なのか」と疑われかねないからだ。

 だいたい、政府が竹島の記述を巡り、韓国に気を使って「防衛白書」の書き換えなどしたことが、中国を一層勢い付かせたのではなかろうか。




9月15日(水)

0630に目覚めるも、なんだか起き上がれない。身体が痛くて重いので、試しに熱を計ったら37度5分も!普通の人にとっては、「微熱」だが平熱の低い私にとっては高熱!

 薬を飲みに行きたくても、だるくて面倒。しかし、夕方から取材が入っていたので、なんとか時間までに行って、帰って来て間髪を入れずにまた寝る。どれだけ寝られるんだろう・・・。




9月16日(木)

朝雲新聞の「著者インタビュー」コーナーで紹介してもらう。分かり易くまとめて頂いて有難い!しかし、この取材を受けた時、いつものように迷子になり、炎天下でグルグル歩き回った直後だったので、化粧直しくらいすれば良かったかな・・。まあ、いいか。

昨日、熱を出したばかりなので、今朝はスッキリというわけにもいかず、朝ニュースをチェックしてまた寝る。しばらくして起きて、顔を洗ってまた寝る(意味ない)・・というかんじ。しかし、午後にはラジオの生放送もあるので、風邪をうつすようなことがあってはいけません。強制的に回復させ!?夜も会合があり、何事もなったように日常生活に復帰。

産経新聞のコラムに、中国市場における日本メーカーの苦悩の一面が載っていた。日本の工場から最先端の技術を持ち込んでも、顧客としては、「最先端の技術より、何世代も前の低い性能の部品を安く求めるようになった」という。日本の高い技術を求めるのは、一部の層で、日本が誇る高い技術は逆に「過剰品質」とみなされ、敬遠されるようになってきているらしい。

そんな中、宮崎正弘さんの新著『上海バブルは崩壊する』(清流出版)が送られてきた。「最後に日本を守るのは日本人だ」と書いてある。本当にその通りで、こんな当然のことを、今、見失っているということなのだろう。

私は、最後に日本を守るには日本人であり、そこに欠かせないのは日本人たる「誇り」だと思っている。「過剰品質」と言われ、過去の日本人から受け継がれてきた文化・価値観までチープなものにしてしまったら、あまりに罪深い。



9月17日(金)

 「AERA」でペット流通の問題に切り込んでいた太田匡彦記者が『犬を殺すのは誰か ―ペット流通の闇―』を上梓されたとのこと。この闇の世界の取材は一筋縄ではいかない。かなり苦労をして取材をしたのだと思う。

今週も無責任な飼い主が犬を放置していたとかいうニュースもあったが、そんな報道に触れると、ハッキリ言って日本人はレベルが低いと思ってしまう。「日本人の誇り」と言っておきながら矛盾しているようだが、この点に関しては私はそう思う。

夜中に営業するペットショップ、そんな光景は欧米にはないと聞いたこともある。虐待や悪質業者の罪も軽微で、これでは民度が低いと言われてしまっても反論できない。以前も述べたことがあるが、わが国が国際社会で堂々発言するためにも、普段の動物行政をもっとまともにすべきではないだろうか。




9月18日(土)

 昨日も朝から夜まで外にいたので、色々なものが中途半端な状態で眼の前に横たわっている。「書きかけの原稿」「読みかけの資料」「飲みかけのお茶」「ひきかけの風邪」・・・。

これらを「鈴懸けの道」のメロディで歌いながら片付け始める。

 嬉しい知らせとして、週末にきて、「アマゾン」のランキングがうなぎ昇り!なんと、午後3時時点で「軍事入門」ジャンルで第1位!「軍事」ジャンルで第4位!総合ランキングでは700位台。「社会・政治ジャンル」では47位。18日間100位以内にランキング!

 

これはひとえに皆さまのおかげです。心より御礼申し上げます!

 



<今週の写真>

 朝雲新聞より
桜林美佐の新・国防日記