№1486『だいじょうぶ。魔法はこころに』 | グランマみさ子の≪絵本がつむぐ愛と平和≫

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絵本から広がる・つながる愛と幸せ。誰もが愛に満たされ、幸せに生きられる世界を夢見て。ちいさな一歩を踏み出します。

(一財)絵本未来創造機構認定の

EQ絵本講師 渡辺みさ子です。

 

2020年2月より、日々感じる思いを、

絵本の紹介とともに、書きつづっています。 

 

 

№1486 「らりるれろの魔法」がかかる!

「みぞろぎ りほ。
 言いたい気持ちがあります。
 びっくりして夢のようです。
 長い間待ち望んでいました。
 私に言葉があると、なぜわかったのですか?」

19歳で初めて自分の想いを伝えることができた
溝呂木梨穂さんのことばです。

生後1か月の時に突然、
脳に酸素がいかない状況に落ち入り、
重度障がい児になった梨穂さん。

その梨穂さんのお母さんである真理さんの
お話をオンラインでお伺いしました。

重度の障がいをもった人は、
意思もなければ言葉もないと思われています。

ですが真理さんは、梨穂さんには意識があり、
言葉も理解していると、
確信を持ってお育てになりました。

そしてその通り、
國學院大學の教授、柴田保之先生とのお出会いで、
梨穂さんのことばが引き出されたのです。

19年間、待ち望んでいた感動の瞬間でした。

梨穂さんは、外に向けて表現できない、
もどかしさや悲しさ、嬉しさ等、思いを詩にして、
自分自身に語り聞かせてきました。

その梨穂さんの堰き止められていた言葉が、
洪水のように吐き出されて、
詩集『らりるれろの魔法』という形になりました。

どの詩も素敵なのですが、
次元が高くて、私には難解。

ことばの意味を理解しようと、
頭をひねっていたのですが、
お話を聞いている途中で、
向きあい方が違っている気がしました。

大事なことは、
梨穂さんの詩集そのものを感じること。

左脳の世界で考えるのではなく、
右脳の世界で感じる大事さを
示唆してくれている気がしたのです。

わからないまま、まるごとを感じているうちに
何かがわかってくるのでは?

その時、きっと『らりるれろの魔法』がかかる!

なんてことを妄想してたら、
心臓がバクバクでした。

❤今日の絵本
『だいじょうぶ。魔法はこころに』

コリン・ホーステン&ブルック・ヴィテール/文
海老根祐子/訳 グレース・リー/イラスト
(講談社)

『塔の上のラプンツェル』で、
勇気を振り絞って塔から出たラプンツェル。
『ライオン・キング』で、自分の弱さと向き合い、
困難を乗り越えたシンバ。
『アラジン』で、友情の絆を取り戻したアラジンとジーニー。『トイ・ストーリー』で、
離れても思い続ける仲間と、思い出の大切さ。
ディズニーの物語の主人公は、
心に魔法をかけて、夢を叶えました。
 

 

 

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