国指定重要文化財『賓日館/ひんじつかん~賓客の泊まる日の昇る館~』三重県伊勢市二見町。
賓日館は明治20年、伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として、
神宮の崇敬団体・神苑会によって三重県伊勢市二見町に建設されました。
明治24年7月29日から3週間余り、ご幼少時の大正天皇(明宮嘉仁親王)が避暑や療養、
水泳訓練などを兼ねて滞在されたのをはじめ、歴代諸皇族、各界要人が数多く宿泊。
そして明治44年2月には隣接する二見館(三重県初の政府登録国際観光ホテル)に払い下げられ、
二見館の別館として平成11年まで宿泊所とされてきました。
二見館の廃業後、平成15年に二見町に寄贈、平成22年国の重要文化財に指定。
賓日館では、建物だけでなく庭園も含めて、
当時一流の建築家による品格のある洗練されたデザイン、
選び抜かれた材料やそれに応える職人たちの技など、
日本の伝統建築の粋を目の当たりにすることができます。