3月11日火曜に友人F君とマリア•ジョアン•ピリス のコンサートに、みなとみらいに行ってきた。前々から聴きたかった女性ピアニストだが、チケットボンテの半額にきたのでニコニコ

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曲目はシューベルトの4つの即興曲D.899、ドビュッシーのピアノのために3曲、そしてまたシューベルトの最後のピアノソナタ第21番D.960というプログラム。シューベルトでドビュッシーを挟むというちょっとシュールなプログラムであったが、心配は杞憂であった。


即興曲ハ短調の最初のフォルティシモの一音からピリスの世界に引き込まれる。速いパッセージも澱みなく弾き切る。ヤマハのピアノを使用しているせいか、少し硬質な音だがクリアに感じた。そして女性らしく弱音の美しいこと!女流ピアニストを聴いたのは数年前のエヴァ・ポブウォッカ以来だが、彼女同様、いやそれ以上に女性の繊細ないい部分を感じた。CDで聴くよりも断然良かった。奇しくもポブウォッカもピリスも、ショパンのノクターンに定評があって聞き始めたという縁がある。


シューベルトの4つの即興曲はホロヴィッツなどの演奏で馴染みの曲であるが、とても良かった。特に第2曲はとても速く演奏されたが、ドラマチックだった。CDの演奏と違って生演奏だと立体的に音が聞こえて、普段気付かない対位的なメロディーが聞こえてきたり、気付かない構成を発見したりする。感動だけでなく発見もあるひと時であった。


それ以上に良かったのが、ドビュッシーだ。ドビュッシー弾きといえばミッシェル・ベロフが有名だが、個人的にはモニク・アース が好きだ。アースは女性だが、ドビュッシーの和声・旋法を優雅に、自然に描けるのは女性の方が向いているようにも思う。ピリスの演奏も、ピアノの音色も、ドビュッシーに合っていると思う。まだCDに録音していないので、是非近々録音してほしいと思う。


シューベルトの最後のピアノソナタ21番は、何枚かCDを持っていたにも関わらずあまり馴染みのない曲だった。なのでコンサート前に予習♪ 壮大な曲で(第1楽章が18分!)、あまり理解できずに当日を迎えたが、やはり生演奏で聴いた方が色々と発見があって楽しめた。正直、シューベルトの曲はメロディーが、よく言えば分かり易い、悪く言うとありがちなものが多く、少しなめていた部分があった。このソナタの第1楽章も最初の主題がシンプルなメロディーで、「なんでこのメロでひっぱるんだ!」と思っていたのだが、聞き込めば聞き込むほどその主題が展開して何度も出てくる様に引き込まれていった。シューベルトの魅力はメロディーそのものよりも、その展開の仕方にあるのかもしれないと思う今日この頃。


アンコールはネットで情報を仕入れて、シューマンの森の情景より「予言の鳥」ということは知っていた。アンコールピースとしては有名な曲だが、不気味でとりとめのない曲だ。これもゆったりとたゆたうように弾いていた。森の情景も、子供の情景かクライスレリアーナ辺りとカップリングして録音して欲しいものだ。友人も大満足だったようで、誘って良かった♪

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コンサートの後の食事&飲みは、私的には陳健一の麻婆豆腐が良かったのだが、友人が辛いの苦手ということで、牛タンの喜助に。うまうまでした。偶然だけど、3・11に牛タンというのも何かのみちびきか?充実した一日でした♪



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