天気:曇り時々晴れ
メンバー:難波こぶしの会
大阪駅8:00~大阪駅17:30
今回の登山ルートは、西方向の豆崎奥山から北上し、
鷹ノ巣山に到達すると東に向かい高御位山を目指し、
山頂からは南下して下山することになります。
スタートのJR曽根駅からゴールの高殿駅は駅一つだけしか離れていませんが、
その区間を北方向に婉曲にグルッと廻ることになります。
高御位山自体の標高は304mとそれほど高くはありませんが、
岩場の上り下りが多いのでコース全体はなかなかのものです。
ただし、コース全体から加古川、高砂、姫路を向こうに瀬戸内海も臨めるので、
アルプス気分を味わえて大変人気のあるコースのようです。
また、踏破したルートや次に向かうルートの目視が随所でできるのが特徴です。
さて、当日は大阪駅に8持に集合し、9時20分に曽根駅に到着。
軽くウォーミングアップを済ませいざ出発です。
豆崎登山口は民家の脇にあり、手作りの道標なので見逃しやすいです。
実際 リーダーが通り過ごしてしまうほどでした。
登山口からすぐに岩場が現れます。凹みがあったので足場は悪くないですが、
早くもクライマックス気分です。
登りきると、すぐに市街を見渡せる眺望になります。
しばらくすると「経塚山古墳」に遭遇します。
紀元4~5世紀の古墳時代のものらしいですが、
なぜこんな山腹に全長20m程の古墳を建造したのだろうと、
古代人の思いに馳せて考察してみました。
謎の4世紀と言われるこの時代、
日本史的には実に重要なのに不明瞭なまま放置されている状態です。
墓が墳墓から前方後円墳などの複雑な墓に変化したり、
銅から鉄器が使われるようになったり、
彫りの深い縄文人から彫りの浅い大陸系の体系に変化したりです。
この場所に建造したのは、ひょっとして山全体が岩盤で覆われているので
山自体の保水能力が低いためだったのだろうか。
つまり、ひとたび雨が降ると山裾ではさながら洪水状態になるので、
それを避けるために高い位置に造ったのだろうか。
実際、麓では大小たくさんのため池が作られております。
なんてことを考えさせてくれるので、登山はとても勉強になります。
いくつかの岩場のアップダウンを繰り返すのでボディブローのように体力が奪われていきますが、
いただいた焼きイモや、皆さんにいただくデザートがほっこりさせてくれます。
豆崎大山を過ぎると、鷹ノ巣山と高御位山の全容が見えるのでやる気が上がります。
鹿嶋神社分岐点を過ぎ、青い展望台のとこまで来ると、難所の百間岩が待ち構えています。
長さ200m、高度差150mのその斜度は、手も使ってよじ登る感じです。
自分が登ってきた後ろを振り返ると、景色は素晴しいものの、
下に吸い込まれそうになり、それはそれは恐ろしいです。
雨の後は滑りやすくなりそうなので注意が必要ですね。
春のミツバツツジが見頃でもあるこのコースですが、
この日は暖かいせいもあり狂い咲いておりました。
いくつかの岩場を上ったり下りたりし、最後の岩場を登りきってようやく山頂付近です。
山頂付近のカエル岩が暖かく迎えてくれ、
なんとか到着です。
標高304mとは思えないほど、いっぱい歩きました~。到着したのは13:30。
休憩をはさんで5時間で到着です。 いやー疲れました~。
初日の出の登山の時には、この場所はあふれんばかりの人だかりになるそうです。
確かに瀬戸内からのご来光は素晴しいでしょうね。
山頂には高御位山神社がありました。
古くから庶民の信仰を集めているそうですが、
ここまでよく登ってくるよなあというのが正直な印象です。
山頂の岩場はロッククライミングの練習場でもあり、数人の方が練習されておりました。
こっちは見ているだけでも怖いのに、楽しそうにされていました。
下山開始してすぐに急な岩場の坂があり、足場を気にしながらの下山は大変でしたが、
なんとか曽根駅に16時に到着。下山開始して約2時間で到着。
岩盤に覆われているせいかスギやヒノキの植林がないので、
展望が良く気持ちのいいコースでした。
※下山ルートは、元々は宝殿駅に出る予定でしたが少しまちがえてしまいました。
本来の下山ルートには、姫路市街地がきれいに見える旗振り山や、
太閤秀吉が采配を揮ったという太閤岩があるそうです。
まあ次の機会の楽しみにとっておくことにします。