天気:晴れ
メンバー:KAZUYOさん、アッキー、難波こぶしの会
大阪阿波座駅8:00~壺阪山15:30
前回の山登りでぐずって来なかったアッキーさん。
この日は悩んだ挙句 参加表明。
朝6時半に起床して 大阪駅には7時半に。
その後、阿波座駅で皆さんと合流して、壺阪山駅への快速電車に乗り込む。
親子二人 眠ってしまった。
おかげですっきり。
駅から先ず向かうのは、お目当の豆腐屋さんと地元の野菜を売っている街の駅。
豆腐やら野菜やらを予約して いざ出発。
さて、この奈良県の高取町はくすりの町としても知られているそうで、
町の中には中小の製薬会社や、漢方や薬草を扱う医院が軒を連ねており
さらには高取山の頂上にお城があった城下町として栄え、独特の街並みとなっております。
出石町をかなり小規模にしたような感じかな。
しかもいつもいく吉野川の大淀町までほんの数キロ。
大阪で生まれ育ったとはいえ、近畿圏って歴史が古いせいもあり新しい発見が多いですわ。
そんな町の中を、壺阪寺に向かって進みます。
壺阪寺までの道中は、それこそ「壺阪霊験記」の主人公である沢市とお里のお墓が。
以下、「壺阪霊験記」の内容。
で、疑った自分を恥じた沢市は一緒にお参りすることにしたが、
盲目のせいでお里に不遇な暮らしをさせているのではと思い、
お里を一旦家に帰し、自由な身にしてやろうと自分の身を投げてしまったそうな。
しかし観音様の霊験により奇跡が起こり、沢市・お里は助かり、しかも沢市の目が開眼した。
本堂横手には、そのお里、沢市が身を投げた、投身の谷と言い伝えられている谷がある。
なんとも言えない夫婦愛で、見習うところが多々ありますなあ。
ついつい人のせいにしてしまい、他者を思いやる心、忘れてはいけませんねえ。
秋の虫の声がしたりトンボがよく飛んでますが、
日差しが容赦なく照りつけてまだまだ夏の様相ですわ。
壺阪寺までの山中をテクテクと。
壺阪寺には 観音様やお釈迦様のお姿が敷地外からも望めたので拝観料600円は省略です。
あとになって思ったのは、このお寺 眼病封じの願掛けができるんだってこと。
両目の視力が共に1.5が自慢だったけど、最近…少々 老眼が入ってるような気がするわ。
次回はちゃんとお参りしよ。
壺阪寺を抜け、高取山までの2.5キロの道のりをテクテクと歩く。
壺阪寺の奥の院とも呼ばれる場所に 五百羅漢像が…。
いやー想像していたよりも素朴で見落としてしまいそうな感じ。
周囲には石仏が多数点在しており、汗ばむ山登りに少しアクセントとなり
発見する楽しみとなったような気がします。
横には現代的な仏像があり、どれも何故かうつむきかげん。
う~ん なんでかな
五百羅漢像を通り過ぎ、更に八幡宮を過ぎると 植林帯の中の急坂が…。
ラストスパートだけに きついですわー。
アッキーさん、 体重が20キロ程度なだけに身軽ですわー。
しばらくすると高取城の石垣が出迎えてくれますが、思っていた以上に立派で
なかなかの規模の城だったことが想像できます。
いやー よくこんな場所まで石運んだなあ。
狭い登山道から抜けると広々とした城内は実に気持ちがいい。
所々に大木があり、そうとうな樹齢であるにちがいなく 圧倒的な存在感。
木彫りの城オブジェ。
これ一本の木を掘ってるんだよねー。
山頂は旧天守閣の場所でした。
この高取山、日本国内では最大規模の山城で、備中松山城(岡山県)、岩村城(岐阜県)
とともに日本三大山城の一つに数えられます。
お昼ご飯を本丸でいただき、少し休憩をしてパチリ。
アッキーさん、登山開始時に調子に乗って勇んで走ってこけてしまいました。
石がゴロゴロしていた場所だっただけに少し怪我して泣いたけど、
KAZUYOさんやこぶしの会の皆さんに励まされたので
最後まで文句も言わず登りきりました。
いろんな虫や トンボやバッタ、蝶々なんかに興味を示し、
どこで覚えたのかしらないけど、「あれは黒アゲハ」「あれはなんとかバッタ」とか、
まあよく知ってるわ。
親の私が正解を知らないので、あってるのかどうか判断できないですが…。
図鑑と実際の生き物が 自分の頭の中で一致するのが楽しいみたいね。
下山して20分ほどのところにある「ニの門」跡。
その前には、明日香村「吉備姫王墓」に置いてある4体の『猿石(さるいし)』
とほぼ同じものが置かれています。
砂防公園を抜けると田んぼだらけのところに。
稲穂が青々としており、この辺りでは収穫は10月と少し遅めなのかも。
と、この辺りからアッキーさんのペースもダウン。
まあ疲れただろうなあ。
5歳で山道を10キロ以上も歩いたしね。
手をつないだりしてテクテクと歩き、屋敷通りにさしかかる。
立派な屋敷の石垣から ヘビの姿が。
前回の登山でヘビに興味を持ち、図書館で借りた図鑑を食い入るようにみていたアッキーさん。
ヘビもナイスタイミングで現れてくれましたわー。
はじめてみるヘビに、疲れていながらもテンションアップ。
朝方通った高取町の城下町を壺阪駅に向かう。
道路には薬草を紹介するこのようなものが点在しております。
高取町のくすりの歴史はふるく、飛鳥時代に推古天皇が聖徳太子や伴を率いて、
高取の羽田の山野にて薬狩りを行ったと言われてます。
KAZUYOさん自身、息子さんが小さい時にこの地で有名な漢方医院に連れてきたり、
息子嫁の肌の相談に紹介したりしたそうな。
無事、壺阪駅に到着。
駅ではSANGAさんが笑顔絵トンちゃんのモデルとなっておりました。
大阪阿部野橋駅までの40分程の乗車時間は 疲れをとるいい睡眠になったようですわ。
にしても やっぱ登山はええ。
そして日本はええ。