六甲山_石切道_紅葉谷_氷瀑_有馬-02/11 | カヌーイストなラガーマン

カヌーイストなラガーマン

川下り(リバーカヤック、ダッキー)
山登り(関西メイン)
ラグビー(最近は子供の練習)
鮎釣り
旅行記
以上を徒然なるままに書いています。

天気:晴れ時々曇り
メンバー:難波こぶしの会、みぃみ

梅田駅8:00~十三駅17:30

みぃみさん、久しぶりのこぶし会に参加。

六甲の紅葉谷にある七曲滝の氷瀑(凍った滝)を見に行くことに。

ヤマップでチェックすると、それはそれは見事な氷瀑です。

これは見に行かねば。

御影駅に降り立ち軽くウォーミングアップを。
 


白鶴美術館までの住宅街をテクテクと北上します。

にしてもこの界隈は豪邸だらけだなあ。

天下に名だたる 芦屋ー岡本ー御影エリアだもんなあ。

どうしたらこんな家に住めるんかいなあ。
 


ここからの神戸市街の眺めもなかなか。

家がこんなに高台にあったら出かけるのは大変やなあ

っていうのは庶民的な発想なんだろうねえ。
 


ん? 甲南斎場?

昨年の3月に母親が亡くなった時にお世話になったなあ

だからかなあ、なんか通った道だなあって思いましたわー。
 


マンション群が面する住吉川沿いの道を右方向へ。

いやー 1年ぶりですわー。

六甲道とこの道の分岐点に「水災紀念」の碑が。

 昭和13年7月5日、梅雨前線による激しい雨により、

六甲山系の各所で崩壊事故が発生し、大増水した川は土石流となり神戸の街を襲ったみたいです。

死者・行方不明者695人の大災害だったようです。

当時の惨状を忘れず、そこからの復興を記念するために建立されたのが

この水難碑のようです。

横に流れている住吉川はここから眺めてもかなり下の方にありますが、

災害時にはその水位は6メートルも上昇したようです。

神戸は1995年の大震災だけではなくその60年ほど前にも大規模な被害があったんですね。
 



甲南斎場を右手に左方向へ歩を進める。

天気が良く瀬戸内からの日差しが心地いいです。

ライトダウンを着込んでると汗ばんでくるので、適宜ジッパーを下ろして体温調整を。
 


五助堰堤手前の 石切道を左方向へ。

この五助堰堤、平成26年10月7日に文化庁による登録有形文化財に指定されました。

先ほどの阪神大水害をきっかけに六甲山地の砂防事業は国の直轄事業となり、

大水害から19年程経過した昭和32年に六甲山地119番面の堰堤として完成しました。

完成してしばらくは無用の長物として扱われてましたが、

昭和42年の集中豪雨では、五助谷で発生した土石流約12万㎥をこの五助堰堤が受け止めて

下流域への被害を防いだようです。

こういった災害対策の施設って、実際に被害が発生してからでないと

費用対効果が認められなかったりしますよね。
 


石切道をテクテクと。

この「石切」という名前は、文字通りこのあたりの石(花崗岩)が切り出しており

牛車などで運搬していたことが由来しています。

その石こそ、京都・大阪などで石橋や鳥居、伽藍や灯籠に使われた「御影石」になります。
 


御影石のかつての採石場に到着。
 


さて御影石ですが、

現在ではお墓に使われる石を総じて「御影石」と呼んでますが、

本来は芦屋から御影町までの六甲山南の麓が産地の花崗岩を指し、

この元来の御影石を「本御影石」として他のものと区別しています。

明治ー大正ー昭和の初期にかけて最上級の評価を受け数多くのお墓に使用されており、

特に今まさに歩いてきた住吉川上流の荒神山や五助山が採石場としては有名で、

荒神山産の御影石は最上級品とされてきたそうな。
 



現在では、本御影石が採れる神戸市の六甲山が、

瀬戸内海国立公園の一部に含まれるため採掘できず、

まとまった量の本御影石を入手することが難しくなっているそうです。

先ほどの白鶴美術館の石垣には、本御影石がふんだんに使われており、

中には時価数千万円もするような巨岩もあるらしい。  (以上、国産高級墓石.comより)

そんな「本御影石」を雑に扱う長女ちゃん。
 


石切道をさらに上へ。

標高が上がるにつれ残雪が多くなってきましたわ。
 


やっとこさ 六甲ガーデンテラスに到着。
 


展望デッキからの眺めは、日本有数の眺望スポットだけあって

阪神エリアの大パノラマがたまりません。

寒いとはいえ天気に恵まれたのでサイコーの眺めです。
 


記念の集合写真です。
 


昼食を済ませ、六甲ガーデンテラスをあとにして、

極楽茶屋跡を過ぎて 紅葉谷道に入る。

最終的には有馬温泉まで歩きます。

六甲有馬ロープウェイを使えばわずか12分で済むんですけどね…。

一部通行止めだったり、急斜面で道幅の狭い山中を歩くことになります。
 


六甲山頂駅を頂点に下っていきますが、いわゆる裏六甲エリアで北方向に斜面が向いているので

表六甲よりもはるかに雪深くアイゼンが必須となります。
 


みぃみさん、先日購入して前日にも装着練習をしたアイゼンでの初デビューとなりました。

最初は恐る恐るでしたが…
 


サクサクと凍った雪の上を歩けることがわかるとかなり楽しかったようです。

ちょうど1年前に父親が味わった経験と同じだね〜。
 


凍てつく山中ですが、いそいそとあるくことで身体は火照り、

寒くはなく実に気持ちがいい。

そんな経験を親子揃って味わうことができるなんて実に幸せなことですね。
 

で、七曲滝に近づくと、人が多くかなり過密となりました。

ただでさえ歩きにくい山の斜面では、対面通行ができず片側一車線通行となります。

通過するまでに待ってもらってる人との「こんにちは」の挨拶が交差する、

そんな冬の六甲山中です。
 


そよそよと流れる渓谷の小川を遡上すると…
 


七曲滝の氷瀑が姿をあらわしました〜。
 


いやー、 実に感動です。 しばらくじっと見上げてしましました。

テレビなどで似たような景色を見るのは容易ですが、眼前に広がるこの景色は

味わったものしかわからない格別な風景です。

ホントたまらんばい!
 


みぃみさんからは この氷瀑から採った氷を持ち帰るように指示されました。

まあ… 最終的には溶けましたけど。
 


炭屋道合流地点の小川に差し掛かると…

ここから先は数年前におきた土砂災害のため通行止めです。
 


ようやくなんとか有馬温泉駅に到着。
 


バス停までの道には温泉寺が。

あの行基が724年に建立し、1576年火災により焼失したらしいが、

豊臣秀吉の正室北政所(つまり ねね)によって再建したらしい。

さすがは秀吉ゆかりの温泉地だけあるなあ。
 


有馬温泉の御所源泉です。
 



ちなみに、有馬温泉は日本書紀に記される日本最古の温泉と言われています。

また、枕草子によると、日本最高の名湯と評されてます。

薬効ある名湯は、鉄分、塩分、その他ミネラルが豊富なので

今現在も人々を癒す湯として尊ばれています。

以上をもって 日本最古にして最高の名湯 と言われます。

 数年前にみぃみさんとは何十もの外湯巡りをしましたが、

有馬だけは一緒に行ったことがありません。

っていうか… 二十歳くらいに日帰り銭湯に一人で入ったくらいです。

(金の湯だったかな。)

というのも… 値段が めっちゃ高かったからなんですね〜。

日帰り温泉で2500円くらいだったはず。

裏を返せば それだけいい温泉なんでしょうね〜。

機会があれば家族連れではなく一人で行ってみよ。

そんな有馬温泉は観光客でごった返していました。
 


バスを待っている間に名物てんぷらのいか棒を。

いやー 美味かった。
 


バスで30分 電車に乗って30分 

家からこんなにアクセスがいいとはね。

近畿圏はサイコーっすね。

https://yamap.co.jp/activity/1566536