カヌーのインナーチューブの補強がうまくいかなかったので進水式は延期することにしました。
で過去ネタでつなげます。
去年の11月の末に加賀温泉に嫁と一緒に行ったときです。
手取川に行ってきました。
頼れるのは昔にBE-PALが発行していた川地図だけです。
温泉旅館でカニ料理に鼓舞をうち、いい温泉に浸かった翌日に石川県の小松市に向かいました。
その名は手取峡谷。
なんかおそろしそうじゃないですか、その名前が。
プットインとプットアウトの場所選びを、車で何度も行き来しながら決定しました。
プットインはバードハミング鳥越というキャンプ場や室内プールをかねている公共施設の下から、
プットアウトは福岡第一発電所近辺にしました。
コースの長さは約5キロ程です。
(BE-PAL発行の川地図によるとB地点からC地点の約3分の2になります)
その日はもう12月にはいったばかりでしかも雨が降っていました。
テンションはえらさがりです。
バードハミング鳥越で昼食をすませ、川辺に行き何かの義務感のように空気を膨らませました。
いやぁやめたほうがいいかな? なんてな振りを嫁に何度もかましたのですが、
できれば漕ぎたくない僕の気持ちとは裏腹に嫁は、いや雨降ってるけどいけるやろ と。
前向きなのか、気づいてくれなかったのかすごく協力的でした。(T_T)
回送は嫁が車でしてくれるからいいものの、
知らない地域で情報の少ない川、しかも峡谷で雨はけっこう降っていました。
水量はありそうなのでなんとか行けるかもと思い、出発しました。
スタートしてまもなく右岸からの用水路からの水の勢いのよさにけっこうびびってしまい、
僕の中で不安感がより一層増してしまいました。
また水は雨のせいで多少濁りがはいり、水深がどのくらいあるのかもわからずでした。
あとで川地図をみて知ったのですが、
‘岩場に2~3mの落ち込み、右岸をえぐっている。’と書かれており、そこに突入していきました。
当然何もわからずだったので、バウが岩場にひっかかりカヌーが180度回転し、
僕はその落ち込みに後頭部からバックドロップ状態で落ちてしまいました。
あわてましたが、パドルを離さず浮いてきたときはまだ瀬の中にいたので、
ひっくり返ったカヌーをもちながら100メートル程流され、
なんとか穏やかなとこで上陸することができ、早速嫁に電話をしました。
周りを見渡してもなんら目印になるようなものもなく、
母親に助けを求める幼子状態の僕は、その後はあらゆる瀬とういう瀬を
ポーテージしながらなんとか嫁が待ち構えていた江津橋にたどり着くことができました。
江津橋から嫁が撮った写真です。
こんな感じで上陸できました。(ホッとしました)
結局3キロほどのダウンリバーでお腹一杯になりました。
恐ろしい川でした。手だけではなく全身取られてしまった川です。
川地図をみるとこの区間は怒っているルート(上級者用)と指定されており、
さらに岩場が多いクリークなルートでもありました。
タンデム用のダッキーでは難しいのだろうと思いながらも、やっぱり怒ってるとこは
恐いなぁと感じ、冬の北陸を後に大阪に戻ってまいりました。