やっと追いついたー。

誰が求めているか知らないけど第3話分の個人的感想です。

 

 

ラスト10分、怒涛の櫻井翔でしたね。

前半は道上の情報収集がメインでしたが、後半から一気に櫻井翔濃度が高くなり、大人の色気にキュンキュン、垣間見える闇にゾクゾクしました。

 

 

 

 

ハヌッセン探しに奔走する道上。

清家にメールするも返信はなく、諦めかけた頃、清家事務所からの電話。

 

 

清家事務所…?

 

「道上さんですか。清家です」

 

 

はい。いきなりずるい。

こんなん、道上じゃなくても声聞いただけでドキッとするから!!

 

またこのしょーちゃんの落ち着いた声がいいんだよね。

電話越しに聴ける道上が羨ましすぎる。

 

「メールもらっていたのに連絡できなくてすみません」

 

くううう!言い方が優しい!!紳士!!

 

「いえ。でも、どうして私の取材許可が取り消されたんでしょうか。清家さんが決めたことなんですか」

「それは…」

 

秘書が入ってきたので一旦黙る清家。

 

この時の秘書とのやりとりもさ、デキ男って感じがたまらない。

「もういいよ」の言い方とか!!なんなん!!

 

 

てゆーか秘書に内緒でこそこそ電話してるっていうのがもうヤバい。

私たち秘密の関係ですか?

清家さん~!!

 

「今夜、時間ありますか」

 

ほらずるい!!②

あぁ~言われたいよお~!!

 

え、なにこれ翔担を萌え殺す話でしたっけ?

 

「今夜?」

「会合で赤坂の料亭一の家に九時までいます。裏口まで来てもらえれば少し話せると思います」

 

これ逢引きじゃん!

仕事の合間の逢瀬じゃん!

 

ミステリーなのに萌えるドラマ。

 

「分かりました。三好美和子さんについても伺いたいことがあります」

 

 

「…どうして彼女の名前を?」

 

↑ここ!!ここ好き!!

なんかよく分かんないけどこの言い方とか表情とか、演技がめちゃくちゃ好き!!

 

「その時にお話しします」

「じゃあ、あとで」

「はい」

 

 

電話を切るシルエットも美しい。

ひとつひとつの所作に品とオーラがあります。

ほんとこの役ぴったりなんだよね。

 

 

てゆーか毎話毎話、道上が羨ましすぎるんだけど!

「じゃあ、あとで」とかも言われたい!!しかも電話越しっていうのもいい!!翔担の夢!!

 

 

ここまでのやり取りを見ていると、清家さんは物腰柔らかいのに主導権を握りたい人って印象。

 

「私は知ってますよ」感を出しながら核心には触れず、それをエサにチラ見せしながら相手を自分の思うままに誘導したいっていうか。

 

 

 

 

 

 

 

さて、続いて鈴木の回想です。

27歳で初当選し、議員会館にお引越ししている時ですね。

 

この場面、清家さんのブラックな部分が見えてゾクゾクしました。

 


 

「今日からここが清家の城か」

「俊哉くん!乾杯しよう!」



嬉しそうな鈴木と清家。

高校時代からの親友って感じ。いいですね。

 

呼び方も「清家・お前」「俊哉くん」って、対等な中にも断然鈴木がリードしているという佐伯さんのお話通り。

 

「としやくん!」が無邪気でカワイイ清家くん。

こんなに懐かれたら鈴木も頑張りたくなっちゃうね。

 

 

二人で缶を開ける。

 

「なあ。けじめとして、今日からお前を先生と呼ぶ」

「先生?僕が?w」

「ああ。敬語も使うようにするよ」

「いいよそんなの、照れくさいし。やめてよ」

「これまでの関係とは今この瞬間に決別だ。先生。初当選おめでとうございます」

「俊哉君…」

「鈴木と呼んでもらわないと困りますよ。周りにしめしがつきません」

「分かったよ。鈴木」

 


鈴木の決心を聞き入れ、しぶしぶ了承する清家。


今までは武智先生の私設秘書という同じ立場だったから対等だったけど、清家が政治家になり鈴木がその秘書になったこのタイミングで、「鈴木」「先生」の呼び名になったんですね。

 

 

「乾杯」

 

 

乾杯してビールを飲む二人。

 

うん。

いいね。

 

男の友情って感じでカッコイイ。

 

「まずはお父さんの場所を目指すよ」

「官房長官ですか」



「うん。それともう一つ。僕にはその先に成し遂げなければならない悲願がある」

「悲願ってなんです?」

「それはまたいつか話すよ。その時には俊哉君…じゃなくて、鈴木、の力も借りなきゃならないはずだから」

 

頷く鈴木。

 


清家のもう1つの野望である、「悲願」については、鈴木は知らないんですね。

この「悲願」の内容が今後の展開のキーワードになってくると思われます。

 

 

「それと、鈴木が僕たちの関係を改めたいというのなら、僕からも提案がある」

「なんでしょうか」

「今後、僕たちの間に意見が食い違うことがあるとすれば、その時は僕に従ってほしい」

 


はい、出た。

清家さんの交渉テク!

 

 

わざわざ「鈴木が僕たちの関係を改めたいというのなら、僕からも提案がある」と前置きしたのは、

 

「僕たちの関係を改めたいと言い出したのは君だよ」

「僕は遠慮したけど、君の希望を飲んで今までの関係とは決別したんだよ」

「だから僕の意見も聞いてね」

 

ということなんですね。

 


もちろん、清家さんが言ってることは理屈が通っています。

 

むしろ議員とその秘書の健全な関係ですが、これまでの関係と経緯を考えると主従がひっくり返る印象があります。

 

 

ここでひとつポイントになるのは、おそらく清家さんは急な思いつきで言ってるわけではなく、以前からタイミングを見計らってこの提案をするつもりでいたのだということです。

 

そして、高校からの長い付き合い。

当然、鈴木の性格も理解していたでしょうし、そろそろ鈴木の方から呼び方や話し方を変えたいと言ってくると予想していたと思います。

 

 

鈴木が自分に提案してきたら、そのタイミングで

関係性をはっきりさせておこうと以前から決めていたんですね。

 

 

「もちろん、君の意見尊重する。君は僕の友達だから」

 

 

ここも意味深ですね。

君の意見を是非きかせてくれ、とか、これからも僕を導いてくれ、とかじゃないんです。

 

 

君の意見尊重する。

ではなく

君の意見尊重する。

 

この「も」と「は」の助詞を使うことにより、

 

一応話は聞いてあげるよ。

でも決めるのはあくまで僕だから。

 

という強制力のある言い方になるんですね。

 

 

君は僕の友達だから。

これもチクリと釘をさしています。

 

今まで君の言うことを聞いていたのは友達だからだよ。決して従っていたわけじゃなく、対等だったんだよ。

 

これからは僕が議員で君は秘書だ。

でも友達だから意見だけは聞いてあげるよ。決めるのは僕だけど。

 

と、まぁ直訳するとこんな感じ。

 

口調は優しいけど、かなり強いこと言ってます。

しかもこれをさらっと言ってるのが怖い。

 

 

「だけど、だからこそ、最後のジャッジは僕にゆだねてほしい」

 

ずるいですねー。

友情を盾に「友達である僕を信じて」と付け加えているわけです。

 

鈴木は強烈な違和感を感じつつも応じないわけにはいきません。

 

そもそも、自分から言い出したことなんですから。

 

人は他人から「○○してね」と言われたことより、自分から「○○するよ」と言った方がその事に縛られるんですね。


だから商品を売りたい場合も「これ買ってください」とは言わずに「買いたい」と言わせるように仕向けるんです。

その方がキャンセルやクレームになりにくい。



今回のやり取りも、清家が自分からこういう関係にしたいと伝えるのではなく、鈴木が言ってくるのを待っていてあたかも自分が折れる風にしてその流れで都合のいい方に進めているんです。



 

「わかりました」

「ありがとう。じゃあ、藤田さんは採用しないことにする」

 

 

えぇ!?!?

 

間髪入れずに更に次の提案。

 

これも、自分が議員になったら切ると決めていたんでしょうね。

清家さんに義理や人情はないのでしょうか。と心配したくなる展開です。

 

見ていた限り、藤田さんは信用できそうな人だし、美恵子を食事会に招いてくれたのも藤田さんだったみたいだし、清家も鈴木もとても可愛がってくれていたように見えたけど……。

 

「…え?」

「僕のブレーンは、あくまでも君だから」

 


ほらずるい。

君がいれば藤田さんは必要ないよ、

って多分鈴木さんはそれは嬉しくないと思うよ。

 

それに本心は、「鈴木がいるから」じゃなくて「僕にとって必要ないから」でしょ。

鈴木のせいにしちゃダメよ。

 

 

「ですが、選挙で力になってくれましたし」

「大丈夫。あの人なら働き口なんていくらでも見つかるよ」

 

そういう事を言ってるんじゃないよ!!

 

でもこの回答と今までの流れから、このジャッジを変えるつもりはないのは明白で……。

 


話は終了とばかりに違う作業を始める清家。

 

強烈な違和感を覚えても、もう何も口出しできない鈴木。

 

 

このたった数分で、しかも鈴木からの提案に乗った形でスムーズに主従関係をひっくり返した清家さん。

 

 

しかも、こんなに物腰柔らかくて人当たりいいのに、逆らったら自分も切られる……と予感させる強さ。

(別に藤田さんが清家に逆らっていたようには見えないけど、邪魔だったんでしょうね)

 

 

すごい。

怖い。

 

やり手ですね。

 

 

この場面、めっちゃゾクゾクしました!

 

 

ちなみに、これが27歳の時で、現在43歳。

それから16年の年月が経っていますが、相変わらず鈴木の書いたシナリオを読んでいる清家。

 

普段は鈴木の主導で公務を行っているようですね。だから、普段からワンマンなわけではなく、この時のような振る舞いはめったになかったと考えられます。

 

 

鈴木も、道上に「清家の背後には美和子がいるのでは?」と言われて思い出した違和感だったのでしょう。

 

 

 

 


そして場面は現代へ。


料亭似合うなー。

 

会合が終わり料亭を出る時間になってしまった清家。時計を気にする。

 

裏口にギリギリに着いた道上。



「道上さん!」

「お電話ありがとうございました。清家さんにはいろいろ伺いたいと…」

「今後」遮るように



「連絡は取らないようにします。あなたのために」

 

ほら!

あなたのために、とか。


いちいちずるいんだよなー。

悪い男ですね。



「え?どういうことですか」

「聞いてください。前にも言いましたけど、僕のことしっかり見ていて」

 

「へ?」

「僕もあなたを見ていますから」

 



結局、道上が切られた具体的な理由も抽象的な理由も(危険がせまっているとか)なく、

美和子に関する質問もシャットアウト。


今回も核心的なことは何も言わずに興味だけを掻き立てて去る清家でした。



うーん。謎。


私は白黒ハッキリさせたいので、こんなんされたら「は?」ってなるけど、道上は記者だしなんなら清家を助けてあげなきゃくらいに思っているので、こんなエサチラ見せされたら追いかけたくなっちゃいますよね。



ほんと清家さんずるいなー。




ちなみに、個人的には「僕のことを見ていて」はもう前回言っているので、ここで二回目を言うのはちょっとしつこいかなあと思いました。


同じことを、しかも印象的なセリフを二回言っちゃうと自信なさそうに見えちゃうんですよね。

 

ストーリー的にこの場面では

「今後連絡は取らないようにします。あなたのために」

「でも、忘れないでください」

「僕もあなたをみていますから」

とかの方が綺麗で清家のミステリアスさが際立つと思うんだけど。


 

僕もあなたを見ている」と言ったことで「あなたは私を見ていて」が必然的に想起されるわけですから、「前にも言いましたけど、僕のことしっかり見ていて」をここで入れるのはくどい。

 

ただ、あえてこのセリフを入れているとするなら、ここで表現したいのは清家のミステリアスさというよりは「ずっと落ち着いていた清家だったけど今ちょっと余裕がない状態になっている」ということでしょうか。

 

清家も何かに怯えている?

だから自分に起こる異変に気付いてほしい、というメッセージ?

 

 

うーん。

私は清家の成し遂げた「悲願」を何らかの形で世に出ることを望んでいて、その役割を道上に担ってほしくて絡んでくるんだと読んでいましたが、もし何かに怯えているのだとしたら少し見方が変わってくるかな。

 



「何をしているんですか」


これも完全に逢い引きの雰囲気だよね。

週刊誌に撮られちゃうぞ。


秘書が車の準備ができたと呼びに来る。

「分かった」

 

じっと道上を見つめる清家。

何も言わず立ち去る。

 


原作を読んでいないのでどこが改変された箇所かはいまいち理解していないのですが、第三話に関しては

 

①佐伯さんが情報通すぎる

親友でもない「同じ研究所の友達の彼女(しかも違う学校)」のこと、やけに詳しすぎない?

私、週3で飲んでた男友達の学外の彼女のこと、バイト先くらいしか知らなかったよ。

 

②マスコミを遠ざけていた藤田さんがぺらぺら喋りすぎ

マスコミ関係者に武智の不倫のことまで…いいの?

初対面の道上を信頼する根拠が薄い。

 

③「僕を見ていて」が二回目必要?

 

と、この三か所がどうしても気になってしまって…。


 

個人的には改変で原作を越えることってあんまりないと思っています。


もちろん見せ方として多少内容を変えることは必要になるとは思いますが、できる限り原作に忠実なほうが仕上がりが綺麗な気がする。

 

ラプラスの紙飛行機を飛ばすシーンとか「ん??なんで??」って思ったもん。


あそこは明らかに文系の人の発想だったのよ。辻褄が合わない。

おかしいなーと思っていたんだけど、後になって原作を読んだら追加されたシーンだったから、やっぱり東野圭吾先生がこんな凡ミスするわけないよなーと納得したのを覚えています。



神カルだってさ、原作通りに先生2人だったら神カル3まで作れたじゃんよ!

↑根に持ってる


 


もしも原作通りなら何かしらの意図があるのでしょうか。

イノセントデイズ読んでるけど、すごく丁寧な描写される作家さんなので、原作にはこんな有力な情報を得るのはもっと苦労したり、何かしら納得できる理由が書いてありそうなものですが。

時間の都合?勿体ないなー。


 

また、第三話では清家と近しい関係にあった美和子と藤田がそれぞれ清家に対する印象を語っているのも特徴的です。

 

美和子「血の裏付けがあるのに中身空っぽ。自分色に染められる」

藤田「他人に心を見せない天賦の才を持つ清家くん」

 

見る人からすると違って見えるのも面白い。

人生経験豊かなので、美和子よりも藤田さんの方がより清家の本質をとらえているのではないかと思いますが、どうでしょうか。

 

また、鈴木は(美和子と同じ感じっぽく映っていますが)本心ではどう思っていたのか、こちらも気になるところです。

 

 



いよいよ今夜10時ですね!

第四話放送!

 

ドキドキ~!


うちの子の肉球。

 

 

 

さて。

ごく一部からご好評を頂いておりました「清家一郎の人心掌握術」シリーズですが、おそらく今回がラストになると思われます。

 

 

理由は、夏休みが始まったから。

 

えぇ。これから1ヶ月十日ほど、おひとり様時間の消滅です。

 

さようなら私のおひとり様時間。

 

(_´Д`)ノo,+:。☆.*・+。

 

 

セリフのニュアンスで意味が変わるから一言一句変えずに入力したいんだけど、そうすると動画を再生させては止め、パソコンに入力するというオタク的作業をしなくてはならないのだけど、さすがに家族の前ではやりにくいのよ……。

 

 

お付き合いくださった皆様ありがとうございました。


今後は通常運転になる予定ですが、また何かどーしようもなく言いたくなったら出てくると思います。

その時はよろしく。


 

これからもマトリョーシカ楽しんでいきましょう!

 

 

 

 𝑇ℎ𝑎𝑛𝑘 𝑦𝑜𝑢