( ’ ◇’)あぁっ!やばっ!!
洗面所から扉を挟んでも分かる
雅紀の慌てっぷり。
( ’ ◇’)しょーちゃん!しょーちゃん!助けて~
助けを呼ぶ声に不穏な胸騒ぎを覚えつつ洗面所を覗いた。
(`・З・´)雅紀、どした?
( ’ ◇’)これっ!急いで乾かして!!
(`・З・´)え?え?
言われるがまま、勢いよく手渡された道具の水滴をティッシュで拭き取ってドライアーで乾かす。
(`・З・´)これ、何?
( ’ ◇’)鼻うがいのやつ
(`・З・´)それは見れば分かる
( ’ ◇’)潤ちゃんの間違えて使っちゃった
(`・З・´)はぁっ!?おまっ…
ガチャッ…バタン…
その時、遠くで部屋のドアが空いて閉まる音がして、雅紀と顔を見合わせる。
階段を降りてくる足音がする。
( ’ ◇’)やっば!!潤ちゃん来たかも!
しょーちゃん急いで!!
(`・З・´)えっ…自分でやれよっ
( ’ ◇’)しっ!静かにっ!
(`・З・´)なんで俺が…
しかし心ならずも既に悪事の片棒を担がされてしまった俺はこの場をやり過ごすために全力を注ぐしかない。
足音はリビングを抜けて洗面所に近づいてくる。
( ’ ◇’)わぁ~来た~!!
(`・З・´)……
人を巻き込んでおきながら、なぜか雅紀はイタズラをしかけたように楽しそうだ。
ガラガラ…
洗面所のドアが開いて、顔を覗かせたのは
(.゚ー゚)おはよー
四男のカズだった。
(`・З・´)カズ!おはよー
( ’ ◇’)なんだーびっくりさせんなよ~
(.゚ー゚)え、なに、どしたの二人とも?
( ’ ◇’)カズいつもより起きるの早くない?
(.゚ー゚)お前が7時に起きろっつったんだろ!
( ’ ◇’)あ、そっか
(.゚ー゚)しょーさん、どしたの?
雅紀に事情を聞いても埒が明かないと思ったのか、俺に名指しで質問してきた。
(`・З・´)雅紀が潤の鼻うがい使っちゃったらしくてさ、なぜか証拠隠滅に加担させられてんだよ
(.゚ー゚)えぇーマジで?
( ’ ◇’)潤ちゃん泣いちゃうからさ~
(.゚ー゚)泣き虫だからね~
( ’ ◇’)だから早く乾かさなきゃヤバいんだよ
(`・З・´)つーかお前やれよ
( ’ ◇’)俺は見張らなきゃだから!
(`・З・´)なんでだよ!
ガチャッ…バタン
扉が開いて閉まる音がして
3人で顔を見合わせる。
智くんは釣りに出かけているし
ここにはもう3人いるし
つまり…。
( ’ ◇’)ヤバい!今度こそ来た~!!
(.゚ー゚)潤くんに言ってやろ。じゅー…
( ’ ◇’)わーっ、やめろっ!
(`・З・´)そこでジャレてんなら代われよっ
俺が主犯みたいじゃねーか!
( ’ ◇’)わぁ~来た~!
階段を降りる音がして
ゆっくりと足音が近づいてきた。