ひとつ前のブログで紹介させて頂いた「こけめ農園」さんが
直接ご支援されている、大槌町のある避難所へ伺いました。
普通、避難所は個人のご自宅同じプライベートスペースですので
物資を持って行っても入口で失礼します。
私たちは、直接物資をお届けする事が出来ました。
お住まいになってる中に入れて頂き、一緒に過ごす時間をいただけた事は
「こけめ農園」さんが、今まで心からの支援をされて
しっかりされた繋がりを持っていらっしゃったからかと思います。
実は、あちこちで何度も聞いたのですが、最近は、
避難所コミュニティの崩壊が多くなっているようです。
長い避難所生活からの疲れもあるでしょうし、仮設住宅に入れる人、抽選に外れた人との確執、
避難所のリーダーのタイプにも、よって随分と違うそうです。
長期化すると、様々な事がありますね。
また、物資が余って廃棄云々のニュースが流れていましたが、実際は
「物資は集まる」が、「行き渡らない」事が、非常に多く見受けられたそうです。
原因は、各避難所リーダーの考え方、行政の方針、、様々です。
行く先々で、聞こえてきた事は、3つ。
物資が行きわたりにくい場所がある事
コミュニティーの崩壊(場所によります)
長期で動けるボランティアスタッフが居ない事
いつもお届けする物資は、本当に喜んで頂けているのだろうか?と心配でしたが
おもち致しましたら!
「あら、これ男性のポロシャツだけど、Sだから、私が着るわ!」
「これは、細いから、みえこさんがいいんじゃない?」
「あ、腕時計よ~~~」
「お化粧品は、あとでじっくり皆でわけようね~」
皆様、本当に助かります、ありがたい、と言う事でした。
その中のおひとりの方が
「中越地震、阪神大震災の時には、寄付はしたけれども、こんなに物資を届けたりしなかったのに
みなさんにこんなにして頂けて、どうしていいか・・・」とお話されました。
「今回、たまたま東北に一番の打撃があって、本当にいつどこで同じ事がおこるかわからなくて
人ごとではないんですよ。私たちも、みんな、東京にいながら、何か支援したい、そう思ってる人が
沢山なんです。そして、逆の立場の時は、どうか、支援をお願いしたいです」
とお話しました。
下の写真は、避難所の前の風景です。
目の前まで、津波が来ていました。
写真の線路を乗り越えて、津波が襲ってきていました。
「大槌町では、こうして、みなさんのように助かった人と、津波に呑み込まれてしまった方達の
違いは、なんだったのでしょうか?」との質問に
位牌をとりに戻った人、
携帯電話を忘れて戻った人、
警報が来ても、津波は来ないから大丈夫だと思った人・・・・達が
間に合わなかったんです。。。
そして、皆さんに伝えて欲しい、と。
「津波警報があったら、とにかく逃げて逃げて逃げてください。
100回のうち、99回が大丈夫でも
たった1回が、とても大変な津波かもしれない。
逃げてください。」
毎日毎日、目の前の場所から、遺体が発見されて
今日もまたひとり、、という事に慣れてしまって
そんな日常は「異常」な事ですね。。。と。
私たちが居る時に
自衛隊の方々がいらっしゃいました。
姿が見えてとたんに避難所のみなさん拍手です!
「本当に頑張って貰ってるんですよ。そして、とても優しい。家の解体も、丁寧に丁寧にして下さって。。」
今回の震災での自衛隊の活躍は、本当に頭が下がりましたが
避難生活されてるみなさんが、拍手でいつも迎えている様子を見て
本当の事なのだと知る事が出来ました。
今後も継続的に支援を続けようと思います。
これからは、モノの支援は勿論ですが、仕事など、自立支援に目を向ける時期かと思います。
パワーのある地元の方々を支援し、その方々が、周りを引っ張って行く、
そんな形になったら、、、と思いました。
それにしても、今回の震災は、、、広範囲です。。。