神様からのプレゼント。(米谷奈々未誕生記念小説) | mimimimi◢͟│⁴⁶ 小説

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時計の針が22時をすぎた。

ふぅ…。今日もたくさん勉強した。
今日は私の誕生日なのに、そんなことは関係ないみたい。

私は中学三年生の受験生。
高校入試のため、塾に通い勉強をしている。

荷物を片付けて、重い足を引きずって塾から出る。

受験まで2週間をきった。
気を引き締めて頑張らないとなぁ。


「ねぇ、そこのお姉さん!」


誰だろう…?
まあ、私のことじゃないし。
そう思って私は後ろを振り向かなかった。


トントン


肩をトントンとされ振り返ると、金髪でいかにも“チャラい”人がいた。


ドキッ


なぜだか、ドキッと胸が音を鳴らす。
まるで弓で的を射たように。
私のハートが打ち抜かれたように。


どタイプだ…。


そう直感で感じた。


「塾帰り?送っていくよ!」


そう“チャラい”人は、笑顔を振りまいて、私に問いかける。

変な人にはついていってはいけない。これは小学生で習ったこと。

だけど、そんなことを考えている暇がないぐらい理性を失いそうだ。


体全身が熱に帯びていく、
頭の先から足の裏まで。


「名前は?なんて言うの?」


隣を歩くその人は、優しく私の顔を覗き込んで話しかけてくれる。


チャラそうに見えていい人なのかな…?


「米谷奈々未…です」

「奈々未ちゃんね!俺はまなき!」


まなき…さん。
明らかに私より年上だろうな。


「奈々未ちゃんは中三?」

「そうです…」

「そうか〜また若い子に話しかけちゃったな〜」


また?ってことはこれが初めてじゃないみたい。

やっぱりこの人はチャラいのかな。

でも、そのチャラさが私のタイプ。


「まなきさんは…?」

「俺は高二だよ」


そこから私の家の近くまで、たくさん話しかけて下さって、たくさんお話をした。

横顔を見つめて、イケメンだなぁ。
と何度思ったことか。

今まで生きてきて、一番。
どタイプで、言葉に表すことが出来ない。


「ここで大丈夫です。ありがとうございました…」


「ううん、俺こそありがとうね。楽しかったよ」


その見た目とは裏腹に優しく微笑むまなきさんにまた胸を踊らせる。


笑顔で手を振って帰っていくまなきさんの姿が見えなくなるまで、私も手を振る。

また会えますように。
そう願いを込めて。


また会えるかもしれない。
だけど、会える可能性のほうが低い。


本当に少しの時間だったけど、最高の誕生日になった。


これは神様が与えてくれたプレゼント?


また会えるといいな…。
神様はそんなに意地悪じゃないって私は信じてる。